モエヘネシー・ルイヴィトン(LMVH)の年収|新卒入社のケースも
ルイ・ヴィトンジャパン株式会社は、東京の北青山というおしゃれな一等地に本社を構える人気の企業です。
世界的な一流ブランド、ルイヴィトングループの日本支社として、1978年に設立され、現在は資本金1億2千万円、従業員数1,600名を超える国内有数の輸入販売企業として認知されています。
親元のLMVH(モエヘネシー・ルイ・ヴィトン)は、世界最大のファッション業界大手でもあり、コングロマリットでもあります。
日本国内ではルイヴィトン製品の輸入販売が主軸ながら、LMVHと切り離して考えることはできません。
ここではLMVHの年収について、お話します。
Contents
モエヘネシー・ルイヴィトン(LMVH)ってどんな会社?
モエヘネシー・ルイヴィトン(LMVH)は、ルイヴィトンジャパン株式会社の親会社で、パリを本拠地としています。
世界最大の大手ファッション企業であり、資本金170億ユーロのユーロネクスト上場企業です。
多岐にわたる業種を展開していることから、コングロマリットとしても注目されています。
モエヘネシー・ルイヴィトンという企業について、紹介しましょう。
元々は不動産
ファッションをはじめ、化粧品や香水、ワイン・スピリッツ、ジュエリー、ウォッチなど、幅広い業種を展開しているLMVH。
LVMH ウォッチ・ジュエリージャパン株式会社も有名です。
60以上もの有名ブランドを束ねるCEOベルナール・アルノー氏は、父親が経営する不動産会社の後を継いだ人物でした。
アメリカでの不動産ビジネスに夢を馳せていたアルノー氏は、現在はブルガリのCEOを務めるマイケル・バーク氏を学生の頃から重用。
やがて、フランスからニューヨークへと移住した2人は、アメリカで数年間、不動産事業に取り組みます。
アルノー氏がファッションブランドに興味を抱くきっかけとなったのは、たまたま乗ったタクシーの運転手との会話だという説があります。
バーク氏いわく、2人が手掛けていた富裕層向け不動産と高級ファッションブランドとは、対象顧客がセレブという共通点が特徴的。
ゆえに、不動産事業からブランドビジネスに移行を遂げたのは、ごくごく自然な流れだったというのです。
ファッションブランド
アルノー氏が最初に買収したファッションブランドは、クリスチャン・ディオール。
これを皮切りに
- ルイ・ヴィトン
- ロエベ
- セリーヌ
- ケンゾー
- エミリオ・プッチ
- ベルルッティ
- フェンディ
- ジバンシー
- ダナ・キャラン
- マーク・ジェイコブス
など、名だたるファッションブランドを片っ端から買い占め、飛躍的な成長を続けています。
その勢いはとどまるところを知らず、ファッションブランド以外にもセレブを顧客とする一流化粧品メーカーや香水メーカー、貴金属ブランドや時計ブランド、ワインメーカーなど、幅広い分野を買収。
世界最大のファッション企業として、スポットライトを浴びています。
伊ブルガリを買収
世界的な一流ブランドばかりを買収し続けているモエヘネシー・ルイヴィトンは、イタリアの高級ジュエリーブランドであるブルガリを傘下におさめました。
他のブランドとの買収と異なるのは、ブルガリの創業家がLMVHと株式交換することによってLMVHグループに入ったこと。
2012年には、アルノー氏の側近であるマイケル・バーク氏が、創業家以外で初のCEOに就任しました。
ただし、ブルガリの創業家が株式の買い戻しを希望すれば、LMVHグループを離脱できるとの契約を交わしています。
モエヘネシー・ルイヴィトン(LMVH)の年収
外資系企業であるLMVHの年収は、職種によっても大きく異なりますが、全体的に高めの傾向にあります。
中途採用の社員が多く、平均勤続年数は約5年。
若い女性社員が多く、契約社員も少なくありません。
社員クラスでも、採用の際に学歴が問われるわけではなく、ブランドイメージに合うかどうかが重視されています。
LMVHの新卒年収は、他の一般企業と比較して、あまり差がありません。
人気の企業だけに、就職難易度は高めのLMVH。
50倍もの倍率を勝ち抜いた正社員は、全員が大卒。
本社勤務と店舗勤務に分かれ、店舗ではLMVHのファッションを主に販売します。
サービス系の販売業務に就くと、基本給にインセンティブ給が付与されるシステム。
売上に貢献すればするほどインセンティブがプラスされて、大きな額の年収を得ている人もいます。
LMVH(モエヘネシー・ルイヴィトン)の年収は、本社で働く正社員と店舗スタッフとでも差があります。
基本給については本社社員のほうが高く見えても、店舗スタッフにはインセンティブ給がありますから、売上に貢献するか否かで大きな差が出てきます。
特に、多くの新入社員が配属される店舗では、外国人客を接客することも多く、英語は必須。
英語が堪能なほうが売上にも貢献しやすく、中には複数の外国語を話すスタッフも在籍しています。
LMVHの国内店舗は35店舗で、来客数が多い店舗のほうが、売上を上げてインセンティブを増やすには有利だともいえます。
モエヘネシー・ルイヴィトン(LMVH)の新卒入社情報
LMVHへの新卒入社は、外資系消費財メーカー同様、非常に難易度が高いことで知られています。
外資系企業は実力派社会ですから、まだ未熟な新卒者を大量に採用するより、実力のある中途採用者を多く採用したいのです。
転職リサーチサイトにも掲載されています。
LMVHでも、中途採用者が圧倒的多数。
新卒入社する人材は少なく、平均勤務年数もそれほど長くないため、新卒入社したベテランOBやOGを見つけるのは、難しくなる可能性があります。
ほとんどの新卒社員は、店舗へと配属されます。
そして、接客サービス系の業務に就き、LMVHのポリシーや接客スキルを徹底的に学びます。
世界レベルで通用するスタッフとしての教育制度が充実していることから、積極的に学びたい人にとっては収穫も多いでしょう。
反面、教育の厳しさを感じるシーンも多いのは、世界的企業ならではといえます。
新卒での入社を目標とする場合、採用試験前に接客マナーを身に着けておくと有利です。
メイクや姿勢、声の出し方、言葉遣い、顔の表情、所作、身だしなみに至るまで、チェックされます。
ブランドで働きたい理由、ルイヴィトンでなければならない理由も問われます。
それほど、確固とした信念を入社後も求められるということです。
LMVHでは、外資系企業の例に漏れず、入社後に一般社員が目立った昇給をすることがあまりない傾向にあります。
そのぶん、店舗スタッフであれば売上に貢献したり、本社スタッフでも何らかの目標達成をすることによって、インセンティブ給に期待できます。
インセンティブの支給となる目標達成で実績を積めば、昇級の可能性も出てきます。
実力の高い人には高給が支払われるのが、外資系企業の世界。
LMVHでも、役職に就くと、各段に昇給します。
マネージャークラスと一般社員では、大きく年収の差が出てきますから、昇級を目指すのが昇給への近道です。
高めの年俸契約を目標として、入社時にしっかり年俸交渉をするのも、希望の年収に近づくコツです。
外資系企業では、自己アピールをすることが大切。
新卒入社だからといって、年俸交渉で遠慮することはありません。
LMVHが新卒で採用するのは、ルイヴィトンのブランドに合ったイメージで、会社に貢献してくれそうなポテンシャルを備えた人。
実績が買われるわけでなく、素養で採用されるのですから、年俸面でも希望を大きく述べて、実際の業務で実績を出すと約束すれば、その意気込みを買ってもらえる可能性があります。
店舗スタッフになると、土日祝日を含めて、シフト制で勤務することになります。
基本的に、土日祝日はお店のかき入れ時ですから、お休みできるとは限りません。
むしろ、新人の頃は、土日祝日に積極的に出勤したほうが、成長につながります。
シフトでも、数日の希望休を決められるのですが、新人時代には先輩達を優先するのが周囲との調和につながります。
忙しいときに出勤し、接客の腕を磨いていると、上司が見ていてくれるものです。
良い印象を与えることができれば、スピード昇級も夢ではありません。
最後に
世界の一流ブランドが束になった大企業、モエヘネシー・ルイヴィトン(LMVH)。
いつの時代も人気のファッションを人々に提供し続ける企業の日本支社で働くことは、とても名誉なことです。
年収以上の収穫があり、人として成長できることは間違いありません。
また、日本国内だけでも1,600名以上の社員を誇る一大企業への就職を果たしたら、自分のポテンシャルを最大限に活かすことが求められます。
LMVHの社員という立場を有効活用して、世界に羽ばたくチャンスをつかめる可能性も出てくることでしょう。
そして、一流企業で働くということは、一流の人物と出会えることでもあります。
同期入社のスタッフや上司、部下、先輩、後輩からも、教わることはきっとたくさんあるはずです。
LMVHの社員になり様々なことを経験、吸収していくことで、想像もしない成長した自分の姿を、あなたは目の当たりにできるかもしれません。
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