ダスキンの営業|直営店とフランチャイズ加盟店で社員の年収は違う?
我々の日々の暮らしを快適にしてくれるダスキンのサービスは、いまや日本だけでなく、世界に展開しているとても大きなビジネスとなりました。
ダスキンの営業が自宅にやってきたり、実際に契約してご家庭で利用したりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、じつはダスキンには直営店とフランチャイズ加盟店があります。
それらはサービスのクオリティは共通しているものの、さまざまな違いがあります。
直営店とフランチャイズ加盟店ではいったい何が違うのでしょうか。
気になる年収も踏まえて、ここではその違いをご紹介します。
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そもそもダスキンって?
ダスキンを利用されたことがある方以外にも、「ダスキン」という名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
コマーシャルや広告でもたびたび見かけることがあるはずです。
ダスキンとは大阪に本社をおく大企業で、主にダストコントロール商品を扱っており、企業や家庭をきれいにする商品を多数販売しています。
サービスをはじめたのは1964年で、自宅に置いてある方も多い「ホームダスキン」のレンタルをスタートさせました。
それまでは雑巾がけなどで掃除していた床を、ダスキンの使い勝手のよいモップで掃除できるようになり、家事がとても便利になったことで注目を集めました。
また、早くからフランチャイズのシステムを取り入れたことでも知られており、現在は全国的に展開された大企業となりました。
国内だけではなく、韓国や台湾などアジアを中心に世界でも展開しています。
ここまで見ていくと、ダスキンはダストコントロール商品だけに特化しているようにも思えますが実のところそうではありません。
ダスキンの企業自体はフードサービスも大きく展開しています。
今では日本で知らない人はほとんどいない有名なミスタードーナツもダスキンの経営下にあります。
ミスタードーナツもまた、ダスキン同様全国・世界に展開しており、早くからフランチャイズシステムを導入しています。
ダストコントロール商品のサービス、フードサービスのふたつがダスキンの2大事業となっているのです。
直営店とフランチャイズ加盟店の違い
ダスキンは創業して間もなくから、全国的な店舗展開を目指してフランチャイズシステムを導入してきました。
しかし、そもそもフランチャイズシステムとはどういったシステムなのでしょうか。
まずダスキンには、ダスキンの本社が直接運営している直営店と、経営自体を社外に任せているフランチャイズ加盟店があります。
この2つにはいくつか違いがあるので、その細かな違いを見ていきましょう。
一番の違いは経営の方式でしょう。
直営店では人材をすべて本社でまかないます。
ダスキンの社員が出向き、ダスキンが経営しています。
フランチャイズ加盟店は代理店のようなもので、社外の人間が経営することになっています。
なぜなら本社の人間ではなく、新しいオーナーを迎えてお店を作るからです。
こうなるとまるで全く別の店を作っているように思えるかもしれませんが、そうではありません。
経営者は違っても、店の運営方法はダスキン本社が経営する直営店と同じ形をとっています。
フランチャイズ加盟店には、仕入れや販売・商品開発のレクチャーなど、もともと持っているダスキンの経営戦略をすべてそのオーナーに渡します。
つまり新しいオーナーを迎えても、そのオーナーが直営店と同じようにうまく経営できるようにノウハウを伝授するのです。
オーナーはそうした経営戦略を伝授してもらう代わりに、ロイヤリティを本社に支払います。
これが直営店とフランチャイズ加盟店の大きな違いです。
なぜフランチャイズシステムを導入するかといえば、その方がスピーディに店舗展開できるからです。
人材をわざわざ本社から用意する必要はなく、外部から雇うことができるために、人材育成する時間や人材を集める時間を大幅にカットすることができます。
経営ノウハウはパッケージ化されているものを用意しているので、経営者はそれにしたがって経営することで直営店と同じサービスを展開できますし、クオリティの心配もほとんどありません。
そのため短期間での多店舗展開が可能になり、認知度が高まるのも早いのです。
ここまでの解説を踏まえると、フランチャイズと直営店はまったく別の店舗のようにも考えられますが、ダスキンはフランチャイズ加盟店との関係性を大切にしていることでも知られています。
「フランチャイズの本部を作る」「経営理念に賛同してくれるスタッフだけをフランチャイズ加盟店のスタッフとして迎え入れる」など、ビジネスライクな関係だけではなく、「ダスキンのスタッフ」としての関係を重視しています。
このことによりダスキンのサービスは質を落とさずに数多くのフランチャイズ加盟店とともに店舗展開ができていると考えられます。
ダスキンの営業の年収
続いて、ダスキンの給与形態について見ていきましょう。直営店と加盟店に違いはあるのでしょうか。
直営店の給与形態
ダスキンの直営店は、本社に所属するスタッフたちが営業することになります。
つまり、給与は一般企業と同じように支払われるシステムとなっています。
2015年時点の有価証券報告書データでは、ダスキンの平均年収は約741万円、平均勤続年数は16.7年とされています。
毎月各社員が決まった給料をもらい、昇給や福利厚生もあります。
フランチャイズ加盟店の給与形態
注目すべきはフランチャイズ加盟店の給与形態ではないでしょうか。
直営店とは違い、フランチャイズ加盟店では一定の契約をした外部のスタッフが運営しているからです。
前述したとおり、フランチャイズは直営店とは別の経営の仕方をしています。
ポイントは、売り上げは全て本社に還元されるのではなく、一部のロイヤリティを支払うことで契約が成立しているというところです。
ロイヤリティ以外はフランチャイズ加盟店で自由に扱うことができるため、運営しているフランチャイズオーナーは、基本的に稼いだ分だけ収入を得ることができます。
必要なものは全て用意してもらえるのにもかかわらず、ロイヤリティ以外は自分たちで自由にできるため、ビジネスが得意な人にとってはとてもやりやすい方法といえます。
実際フランチャイズ加盟店の売り上げは店舗によって異なり、その分給与も変化していきます。
ダスキンをはじめるにあたって
ダスキンでフランチャイズ加盟店として活躍できれば、自分でわざわざ起業することに比べてスムーズにビジネスを展開できます。
しかし、いくら経営方法がパッケージ化されているといっても、いきなり独立をすることは不安なのではないでしょうか。
ここではダスキンで活躍しているフランチャイズ加盟店をはじめるにあたってのメリットやポイントをご紹介いたします。
ダスキンのもっとも良いところは、各種サービス関連が充実しているところです。
経営ノウハウを教えてもらえるのはもちろんのこと、ユニフォームや車両などの備品・名札・名刺に至るまで、店舗をはじめる際に必要なものがすべてそろっています。
さらに、加盟店だからといって加盟契約金を支払わなくて良い在庫管理もしてくれるため「在庫リスクを抱えなくて良い」「営業で使うモニター商品は一定期間無料」など、はじめての方が不安なく行えるように設備を整えてくれています。
そのほか、はじめから営業をかけるのではなく、開業後すぐはダスキンの既存の客にサービスをすることでホールサービスの基本を覚えることができます。
一時的に契約社員として働き、本社のサービスを体感することもできるなど代理店管理も徹底しているため、フランチャイズ加盟店でも直営店の社員クラスのスタッフが育つようになっているのです。
フランチャイズでもサービスが行き届いているダスキン
ダスキンはいち早くフランチャイズの仕組みを取り入れてきた企業であり、契約内容や加盟店に対してのサービスにも定評があります。
フランチャイズのメリットとしては、ロイヤリティ以外の利益が収入になる点です。
オーナーの意向によっても給与形態に違いがあり、その手腕が店に活かされるかどうかで収入も変わってきます。
直営店はダスキンが経営しているため、店舗が違っても給与形態は共通しています。
安定を選ぶなら直営店ですし、オーナーが優れている、もしくはオーナーになって事業を行いたい方はフランチャイズ店にメリットがあるようです。
- ダスキンには直営店とフランチャイズ加盟店があり経営方式に違いがある
- フランチャイズ加盟店はロイヤリティを本社に支払ってそれ以外の売り上げは自分 たちで自由にすることができる
- フランチャイズ加盟店によっても年収は異なる
- フランチャイズ直営店は外部スタッフが運営するが経営ノウハウやサービス内容な どは本社と変わらず商品や受けられるサービスもほぼ同じ