貯蓄ならここがオススメ!銀行口座の組み合わせ方法を伝授
将来の資金のためにコツコツと貯蓄を行うのは、リスクも少なく、確実にお金を残す方法です。
しかし、目の前にお金があると、つい使ってしまって、なかなかうまく貯蓄ができないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、貯蓄をする時のコツや、金利・振込手数料などの点から、よりお得に貯蓄できる方法を見ていきます。
また、特に金利が高いオススメ銀行もピックアップしてみました。
将来に向けての資金をしっかり作るための方法として参考にしていただければ幸いです。
Contents
貯蓄専用の銀行口座
堅実にコツコツ貯蓄していくためには、貯蓄専用の銀行口座を作っておくのがおすすめです。
ここでは、銀行口座を使い分けるコツについてご紹介します。
生活費用と銀行は分けて
貯蓄専用の口座は、家賃や食費、光熱費などの生活費用を捻出する口座と別にしてみましょう。
こうすることで、生活費用が底をついたとしても、貯金に影響を及ぼすことはありません。
また、生活費用の口座の残高だけでやりくりするように節約の意識も生まれてきます。
投資用と銀行は分けて
さらに、貯蓄用の銀行口座と投資に使用する口座も別で作っておくのがいいでしょう。
投資をする際は、生活費用や貯金とは別の余剰資産を利用して行うのが無難です。
そうすることによって、投資で利益が出た時もそれを温存でき、資産をより増やすことが可能になります。
銀行によって金利の違いが
このように、貯蓄専用と生活費用、そして投資用にそれぞれ銀行口座を分けることでお金が貯まりやすくなります。
そして注目したいのが、銀行にお金を預ける際に発生する金利です。
金利はそれぞれの銀行によって設定が違うため、その金利によって使う銀行を分けることもポイントの1つなのです。
賢く貯蓄するためのポイント
では次に、貯蓄専用の口座を選ぶ時のポイントを見ていきましょう。
金利が少しでも高い銀行に
昨今は、銀行預金の低金利状態が続いており、大手銀行の普通預金では、金利はおおむね年0.02%が相場となります。
しかし、貯金する時の金利は、できるだけ高い銀行を選びたいところです。
それを実現させるために、貯蓄専用口座を作る銀行は少しでも金利が高いところを選ぶようにしましょう。
また、一般的には、ネット銀行の方が通常銀行よりも金利が高い傾向にあります。
ネット系銀行では、普通預金で一定の条件を満たせば金利が年0.1%となる場合もあります。
一般的に普通預金より定期預金の方が金利は若干高く、大手銀行で年0.03%くらいです。
一方、金利が高めのネット銀行系では、だいたい年0.1~0.4%くらいになります。
ただし、通常の定期預金は、基本的に一度預けると金額を動かすことができません。
指定した日に自動的に積立が行える積立式定期預金なら、毎月預け替える手間なしでお金を積立てることが可能です。
そのほか、定期預金には、満期が段階的に変動するステップアップ定期預金と呼ばれるものもあり、満期が長期間になるほど金利が高くなる仕組みです。
振込手数料は無料のところで
上記のような銀行ごとの金利のほかに、振込手数料にも注意したいところです。
この振込手数料についても銀行ごとに設定が異なります。
特にネット銀行系では、振込手数料が無料になるところも多いのです。
ただし、どんな場合でも無料というわけではなく、制限が設けられていることがほとんどです。
途中から振込手数料がかかるところも
ネット銀行系では、振込手数料が無料となるところは多くあります。
ただし、手数料が無料になる振込回数には、制限が設けられていることがほとんどです。
つまり、その制限回数を超えて振込を行った場合には、手数料が発生するということになります。
振込手数料が無料になる制限回数は、例えば月1回までや月15回までなど、銀行によってさまざまです。
ただし、その銀行系列のクレジットカードなどとの併用や、独自のステータス制やランク制よって、振込手数料が無料になる制限回数を増やせる場合もあります。
中には、ステータスやランクが上がれば、無制限で振込手数料無料となるところも存在しますから、賢く利用したいところです。
意外と知らないポイント3つ
ここまで、有効な貯蓄方法として銀行の金利や手数料について説明してきましたが、その他にもお得に貯蓄できるポイントがいくつかあります。
下記にあげているのは、意外と知られていないお得ポイントですから、ぜひチェックしてみてください。
短期の定期預金
前述のように、定期預金の方が普通預金よりも金利が高めの傾向にあります。
しかし、定期預金はすぐに引き出せないというところが不便です。
普通預金のように、お金が入り用になった時に自由に引き出せる方がいいということもあるでしょう。
そのような人におすすめなのが、東京スター銀行など一部の銀行で取り扱っている短期の定期預金です。
これは1週間や2週間など、かなり短い期間で満期を迎えるもので、短期間でお金が自由に引き出せるようになります。
その上、金利は大手銀行の定期預金の10倍近くになることもあるのです。
さらに、銀行によっては、満期を自動的に更新することも可能です。
こうした点から、短期の定期預金は、定期預金のメリットである金利の高さと、普通預金の気軽さという両方のメリットを合わせ持っているのです。
地方銀行のインターネット支店
ここまで、ネット系銀行は、比較的金利が高いことを説明してきましたが、実は地方銀行が持っているインターネット支店でもかなりの高金利が見込めます。
地方銀行のインターネット支店における定期預金の金利を見た時、実に年0.2~0.5%にもなるとことがあるのです。
地方銀行でインターネット支店を持っているところはあまり多くありません。
しかし、全国各地から、インターネット+申込書の郵送で、口座開設が可能なところもありますから、検討してみてはいかがでしょうか。
抱き合わせ特典
そのほか、銀行と同系列グループの会社のサービスを同時に利用することで、金利がお得になる場合もあります。
例えば、銀行口座と証券口座を連動させたり、クレジットカードの利用を併用したりなどで、特典として金利が高く設定されるのです。
同系列グループのサービスを利用する顧客への優遇措置だといえます。
基本は「メイン口座+貯蓄口座+引落口座」
このように、銀行は金利や振込手数料、また、特典などによって、上手に選び分けるのがおすすめです。
では、目的ごとの口座は、どのように使い分ければいいのでしょうか。
そのポイントは、下記のように銀行口座を基本的に3つ持っておくことです。
- 給与の振込など収入が入ってくるメイン口座
- お金を貯めるためだけに使う貯蓄口座
- 公共料金やクレジットカードなどの引落口座
このように分けておくことで、お金の出入りも煩雑にならずに済みますし、生活費用が貯蓄額に食い込んでしまうのを防ぐことができます。
銀行の選び方は、長期的にお金を貯める貯蓄口座は高金利、振込を多く行う口座は、振込手数料がお得になる銀行にするのが良いでしょう。
また、貯蓄専用の口座を開設する以外の方法としては、低解約返戻金型終身保険や個人年金保険に加入するという手段もあります。
これらは、保険商品でありながら、貯蓄の性質を持っているもので、毎月定額を積立てていくことができます。
加えて、満期になった時に受け取れる金額を積立額より増やすことも期待できるのです。
金利が高い銀行ベスト3
ここからは定期預金において、金利がより高いおすすめ銀行ベスト3を紹介します。
尚、金利は2017年6月現在のものです。
100万円未満 ベスト3
・ SBJ銀行
SBJ銀行では、100万円までの少額かつ1年ものの定期預金の金利が年0.2%と有利となっています。
また、他行と比べて5年ものの金利が年0.3%と高めです。
そのほか、期間限定のキャンペーンで金利がお得になる場合もあり、総合的に見て高金利になるため、ベスト3入りです。
・ あおぞら銀行
あおぞら銀行では、インターネット支店限定のネット定期において、1年ものの金利が0.25%と高くなっています。
そのほかの商品では、一律年0.15%となっており、総合的にも他行より高めの金利です。
・ イオン銀行
イオン銀行の場合、積立定期預金なら満期タイプにかかわらず、金利が一律で年0.15%です。
また、イオンのクレジットカード「イオンカードセレクト」に入会した場合は、普通預金の金利が年0.12%と通常の定期預金よりも高くなります。
100万円以上 ベスト3
・ オリックス銀行
オリックス銀行の定期預金は、最低預入額が100万円以上となり、1年もので年0.25%、3年ものや5年もので年0.35%とかなりの高金利。
特に3年ものと5年ものの金利は他行と比較してもトップクラスです。
・ SBJ銀行
100万円以上の預入の場合でも、やはりSBJ銀行の金利が有利になります。
預入額が100万円以上になると、1年ものの金利が年0.15%になりますが、そのほかのタイプの金利は、100万円未満の場合と変わらず、特に5年ものの金利年0.3%は高金利の部類に入ります。
・ あおぞら銀行
あおぞら銀行のネット定期預金も、100万円未満でピックアップしましたが、100万円以上の預入でも有利な金利だといえます。
特に1年ものの年0.25%は、100万円以上預入の定期預金の中でも高めであるため、ベスト3に入る結果となりました。
最後に
ここまで、各銀行の特徴や組み合わせについて解説してきました。
現在ある手持ちのお金をどう生かし、どう増やしていくかは、さまざまな商品を比べて選んでいく必要があります。
保険や投資による資産形成なども視野に入れ、ストレスのない自分に合った貯蓄方法を実践してみてください。
年金の給付金や退職金にも期待できない昨今、老後の貯蓄を考えるのは自分自身だという意識が大切です。
ここでお伝えしたことが、今後の貯蓄に良い影響を与えて頂けたら幸いです。
- 銀行にお金を預ける時は、貯蓄用の口座を別に作って、着実に貯めていくのがおすすめ
- きちんと銀行口座を分けることでお金の使い過ぎを防ぐことができる
- ネット系銀行は金利や振込手数料がお得になる
- 証券口座やクレジットカードを使っているなら、その系列の銀行を選んで貯蓄するとお得