就活者必見!【NTTデータ】経営研究所・システム技術の年収大紹介
就職活動を行ううえで重要なのは、できるだけ多くの企業情報を仕入れることです。
日本には大小さまざまな企業が存在します。
そのなかには名前こそ広く知られておりませんが、優良企業も数多くあります。
それら優良企業を多く知っておくことで、他の就活生を出し抜くことができるでしょう。
今回はそんな優良企業の中からNTTデータについて、気になる年収や業務内容について紹介いたします。
就活生や転職リサーチを行っている人は必見です。
Contents
「NTTデータ」とは?
NTTデータの正式社名は「株式会社エヌ・ティ・ティ・データ」です。
親会社は通信業界ではトップクラスのシェアを誇るNTTで、NTTデータはNTTグループのなかでも情報システム関連の事業を展開しております。
おもな事業は以下の通りです。
【1】システムインテグレーション事業
【2】ネットワークシステムサービス事業
【3】その他これらに関する一切の事業
社員数は単独で11,200人。一般的に5,000人を超えると大企業と呼ばれるため、会社規模は非常に大きいといえます。
おもにNTTグループの情報システム、インターネット関連の会社として、グループ内部でのシステム構築などを行なっていますが、グループ内だけに留まらずさまざまな企業や官公庁にもシステムの導入を行なっています。
従業員の平均年齢は38歳で、ソフトウェア業界では標準的な年齢構造といえます。
NTTデータの歴史
NTTデータの成り立ちは、1967年にさかのぼります。
NTTの前身である日本電信電話公社がデータ通信サービスの認可を受け、日本電信電話公社データ通信本部を設置しました。
この頃はまだ日本電信電話公社の事業部のひとつに過ぎませんでした。
当時は官公庁、銀行向けのシステム開発がメインで、1968年には全国地方銀行協会の為替交換システム「地銀協システム」のサービスを開始しています。
1985年、日本電信電話株式会社が発足すると同時に、データ通信本部からデータ通信事業本部に改組がなされます。
そして1988年5月23日、エヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社として会社を分離しました。
現在の社名である「株式会社エヌ・ティ・ティ・データ」に社号を変更したのは1998年のことです。
コーポレートブランドとしてNTT DATAという名称が広く世の中に定着したことを受け、創業10周年の節目に変更を行いました。
現在は国内外でのシステム開発、システムインテグレーションのみならず、グループ会社内部の横断的なシステム利用のためにソリューション提供を行っています。
NTTデータの取り組み
NTTデータは、中期経営計画に「技術革新による価値創造」を掲げ、研究開発を推進しています。
IT業界は非常に変化の早い業界です。そんななかでIT企業として生き残るためには、生産技術を磨き上げ、最先端技術を追求していくことが重要となります。
おもな取り組みとしては以下の通りです。
生産技術領域
生産技術領域ではソフトウェア開発の効率化と、システム開発環境の集約に取り組んでいます。
開発の自動化をパッケージングした「TERASOLUNA Suite」の開発、普及を行うことで、より独創的な工程に注力できるようにしました。
また、システム開発環境を「統合開発クラウド」に集約し、社内に点在していた開発環境を一カ所に集中させ、システム開発の効率化を図っています。
最先端技術領域
最先端技術領域の取り組みとして、「NTT DATA Technology Foresight」の発表があります。
国内外のNTTデータグループやNTT研究所等の専門家の知識を集結させ、今後発展が予想される技術を情報社会トレンド、技術トレンドとして策定し、「NTT DATA Technology Foresight」の場で公表しています。
そしてその公表した技術トレンドから新たな技術ノウハウの開発を行い、新規事業への活用を行っているのです。
日本人の平均年収
ここまでNTTデータの会社情報について紹介しました。
次にNTTデータの年収情報について紹介しますが、NTTデータの年収だけ見ても、それが高いのか低いのかの判断ができません。
そこでまず、日本人の平均年収について説明いたします。
年代別平均年収
求人情報・転職サイトDODA(デューダ)によると、年代別の平均年収は以下の通りです。
20代:346万円
30代:455万円
40代:541万円
50代:661万円
参考:https://doda.jp/guide/heikin/age/
この統計では年代が上がっていくにつれて平均年収が高くなる傾向があるとわかります。
近年では成果主義が増えてきつつありますが、いぜんとして日本では年功序列の考えが根強く残っていることを否定できません。
業種別平均年収
業種別平均年収では、NTTデータと同業種である「IT/通信」分野を参考にします。
・システムインテグレータ
男性:495万円
女性:401万円
全体:474万円
・ITコンサルティング
男性:499万円
女性:415万円
全体:472万円
参考:https://doda.jp/guide/heikin/gyousyu/
IT、情報通信分野は、業種別に見ても高い傾向にあります。
情報システム分野は世界でも急成長している分野であり、今後も高まっていくことが予想されます。
NTTデータの業種によって年収が異なる
それでは実際にNTTデータの年収について見てみましょう。
NTTデータの年収を知る上で、重要なポイントがあります。
コンサルティング業務とシステム開発のふたつの側面があるということです。
それらは業務内容も年収もまったく異なるため、注意が必要です。
次にコンサルティング業務とシステム開発それぞれの事業内容、年収について紹介いたします。
NTTデータ 経営研究所
NTTデータ経営研究所は、NTTデータの事業のうち、コンサルティング業務に特化した会社です。
形式上NTTデータの子会社となっていますが、これはコンサルティング事業者としての独立性、公平性を保つためにNTTデータの一部門から独立したためです。
おもな業務は専門コンサルタントとして企業の戦略立案や、中央省庁・地方自治体への政策提案など、超上流と呼ばれる分野を手がけています。
社員の80%が中途採用と、非常に高いスキルと即戦力が求められます。
NTTデータ 経営研究所の年収
フリーコンサル.COMによると、ランク別の平均年収は以下の通りです。
“
・コンサルタント:400~550万円程度
・シニアコンサルタント:500~650万円程度
・マネージャー:600~900万円程度
・ディレクター:750~1100万円程度
・パートナー:900~1400万円程度
“
参考:https://xn--tcke8gsdh0c7c.com/keieiken
NTTデータ経営研究所の年収は、IT業界のなかでは高い傾向にありますが、コンサルティング業界のなかでは若干低めです。
評価により年収が大きく変わるため、一般的な年功序列ではない給与体系になっています。
ただしコンサルティング業界に多い業績による乱高下はなく、安定的に年収を確保することができるのです。
NTTデータ システム技術
NTTデータシステム技術は、情報システム分野のうち金融分野のシステムに特化したシステムインテグレーション会社として事業を行っています。
金融情報システムは高度なセキュリティと深い業務知識が必要となり、情報システムのなかでもトップクラスの難易度です。
そのため、従事するエンジニアも、高いスキルを求められます。
NTTデータ システム技術の年収
NTTデータシステム技術は、一般職、開発職の2種類存在します。
それぞれ平均年収は以下の通りです。
一般職:600万円
開発職:600万円
参考:https://www.find-job.net/list/company/356860/review/
一般的には総合職と呼ばれる開発職の年収が高い傾向にありますが、NTTデータシステム技術では、開発職と一般職が同程度です。
IT関連の業種のなかでは高収入といえます。
金融情報システムは高負荷、ハイプレッシャーのなかで行う必要があるため、その分顧客から得られる報酬も高い傾向にあります。
エンジニアにも高いスキルを求められるため、年収も高くなる傾向にあります。
会社全体としては年功序列と成果主義のバランスがうまく取れた設定となっています。
半期ごとに行われる評価制度で、成果をアピールすることで年収アップも実現可能です。
NTTデータ採用情報
次にNTTデータの2018年度における採用情報を紹介いたします。
就職活動中の方はぜひ参考にしてください。
求められる人物像
NTTデータ採用ページによると、求められる人物像として以下を挙げています。
“
-社会のために自律的に考え、自ら動き周りを巻き込む「考導力」-
-最新の技術に興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ「変革力」-
-多様な仲間と共通の目標を創り成し遂げる「共創力」-
“
参考:https://job.rikunabi.com/2019/company/r964800073/employ/
自立的に考える能力は、IT業界では非常に重要な能力です。
IT業界では、現場が高負荷で余裕がない状況の場合も少なくありません。
そんななかで自ら考え、行動する力は欠かせない能力といえます。
IT業界では常に技術が進化していきます。
先日まで実現不可能だった技術が、簡単にできてしまうことも、珍しくありません。
そんななか、変化を楽しむ変革力はなくてはならない能力です。
また、この業界は、新しい技術はあるが使い方がわからないということもよくあります。
そんななかでは仲間や、時には顧客といっしょになって使い方を模索することが重要となってきます。
共創力は、常に新しい技術が発生するIT業界では必須です。
募集要項
おもな募集要項は以下の通りです。
マイナビ転職エージェントサーチでは、社名公開求人として以下のように求人を公開しています。
求人管理:No.196743
企業名:株式会社NTTデータ
仕事内容:
■下記の各ポジションを募集します。
◎上流工程システムエンジニア/ITコンサルタント(金融業界向け)
◎ビッグデータコンサルタント
◎BPO業務および事務移管コンサルタント
◎金融機関向けITコンサルタント
◎グローバルにおける決済プラクティスチームのリーダ
※経験・スキル・希望を考慮してポジションを決定します
給与:年収400万円 ~ 900万円
勤務地:主に首都圏 ※配属組織や担当プロジェクトにより異なります
勤務時間:9時~17時
雇用・契約形態:正社員/契約社員
参考:https://mynavi.agentsearch.jp/jobDetail/?jobId=30754475&ec=fn9
初任給は一般的なIT業界と同等レベルです。
勤務地はおもに首都圏、大都市が中心となるため、地方都市で活躍したい方は注意しましょう。
おもなクチコミ
NTTデータについてのクチコミはおおむね好意的な意見が多く見られます。
以下に代表的なクチコミを紹介いたします。
30代 男性
自分の裁量で作業を行うことができる裁量労働制と、サービス残業がなく残業代がしっかりとでる非裁量労働制を自由に選択でき、その時の業務状況で最適な働き方が可能という所が良いと思いました。
40代男性
とにかく福利厚生が気に入っています。
カフェテリアプランを採用しているため、自分の好きな福利厚生を集中的に使うことができてよいです。
社名にNTTがついているため堅苦しいイメージがありましたが、暖かみのある会社で気に入っています。
NTTデータの将来性
連結の通期情報によると、直近10年での売上高は1,139,092百万円から2,117,167百万円に伸びています。
営業利益率で見ると、2014年3月決算に4.7%と大きく下回ったものの、その後は回復し、2018年3月決算では5.8%まで回復していますが、それでも2009年3月決算時の8.7%からは大きく下回っています。
データ本体の業績では、2008年3月決算時は859,755百万円のところ、2017年3月決算では、886,115百万円と順調な伸びを確認することが可能です。
自己資本比率は2017年3月決算時で35.7%。
自己資本比率は高いほど安定的に事業が行える指標で、一般的に40%を超えると倒産の心配がないとされています。
35.7%は40%には届いてないものの、顧客が省庁や金融機関という部分を加味すると、安定的に事業が行える企業といえるでしょう。
企業としては成熟しているため大きな伸びは見込まれませんが、倒産の心配も少なく安心して事業を行えます。
NTTデータは安定した企業
NTTデータは、NTTグループ関連会社のなかでトップクラスのシェアを誇る会社です。
おもな事業はITサービスで、グループ内だけに留まらず、官公庁や金融機関向けのシステムのSIも行っています。
年収を考えるうえで必要となるのが事業による違いです。
コンサルを行っているNTTデータ経営研究所は、一般的な国内企業よりも水準は高めですが、コンサルの業界のなかでは低めです。
おもに金融関連のシステムの開発を行っているNTデータ システム技術は、システムインテグレータの業種のなかでは高い水準といえます。
NTTデータは財務状況からすると、非常に健全で安定的な事業を行っていますが、反面成熟しきっており、急成長は見込みづらいでしょう。
この不安定なご時世では安定的に行える企業は非常に貴重な存在です。
ぜひ企業選びの検討リストに入れてみてはいかがでしょうか。
- NTTデータはNTTグループのなかでも情報技術に特化した企業
- 年収は、一般的企業から比べると高い傾向にある
- 財務状況は安定しており、倒産の危険性は少ない
- 企業としては成熟しており、急成長の見込みは少ない