【ぺんてるの年収は?】年齢別・役職別の平均年収を徹底調査!
東京の日本橋に本社を構える、ぺんてる株式会社(8階には株式会社フクダアンドパートナーズ)。
日本人の多くが、子供の頃からお世話になっている大手文具メーカーとしてよく知られています。
ペンで伝えるという意味を持つ社名からもわかるように、より上質な伝達と表現を目指している企業です。
ここでは、ぺんてる株式会社の詳細や仕事内容、年齢別や役職別の平均年収について、紹介します。
「ぺんてる株式会社」とは?
ぺんてる株式会社といえば、日本人の多くが幼少期に出会うクレヨンが有名です。
成長するに従ってお世話になる、水彩絵の具、シャープペンシル、サインペン、ボールペン、消しゴム、シャープペンシルの替え芯の充実度もぺんてるはピカイチ。
働き始めてからも、充実した製図用のシャープペンシルに、関連業界の人達はお世話になっているはず。一般的にオフィスで欠かせない修正液も、ぺんてる製品は優秀です。
画材や文房具製品でよく知られるぺんてる株式会社ですが、実はそれはごく一部の事業。
1946年の創業時から文房具をメインに取り扱っているのは事実ですが、新規事業にも参入しています。
例えば、タッチパッドなどの電子機器、産業用機械設備、医療用製品、化粧用部品など、複数の事業を行うぺんてるの顔もあるのです。
アナログ製品の事業とばかりかと思いきや、意外にも機械部門の最新技術に関わっているなど、ぺんてるには様々な顔があるのが特徴です。
最も新しい事業部門である、化粧品関連の製品も注目されています。
世界で唯一のナイロン毛加工技術を活かした化粧筆など、生活にまつわる幅広いシーンで、ぺんてる製品を目にする機会はさらに増えていきそうです。
「ぺんてる株式会社」の詳細
ぺんてる株式会社の仕事内容について、勤務時間や福利厚生なども含めて、見ていきましょう。
仕事内容
ぺんてるの従業員は、約700名。
新卒採用は26~30名ほどと狭き門の大手企業ですが、モノ作りの工程に最初から最後まで関われるのが持ち味です。
製品を動かすためのプログラムまで自社開発で、文系理系を問わず、誇りを持って働けるのが特徴で、新卒採用では文系は学部学科不問。理系では、化学・機械・電気電子・情報・経営工学などの学科が求められています。
文系出身者では、国内営業部門への配属がメイン。代理店営業の実績を積むことによって、海外営業や商品開発・企画・管理部門などへの配属の可能性も出てきます。
理系出身者は、新製品の開発を素材の基礎研究から構造設計、製品技術、技術応用などを活かして実行。生産管理や技術、生産設備、電気機器の開発、設計、回路制作に携わることもあり、中には社内情報システムの運用部門に配属されることもあります。
ぺんてるは、創業以来、世の中にないものを開発して、新たな需要と市場を創造するのがモットーの企業。
高度成長期に登場した画期的な筆記具などは、ぺんてるがパイオニアとなって世に出た文具が多いのです。世界初のノック式シャープペンシル、人工毛を使用したぺんてる筆など、最新の製品にも受け継がれた文具たちを営業販売するのが、営業部門。
新人研修では、配属部門がまだ決まっていない新入社員達が、販売店に出向いてぺんてる製品をアピールするという伝統的な研修が行われています。
この研修により、どの部門に配属される社員も、ぺんてる製品の特徴や誇りを身に着けていくのです。
機設事業では、文具メーカーとしての生産ラインの自動化を自社にて開発・設計。
他社のための開発・設計ではなく、自社の社内設備のために始まった部門ですが、現在では他社への提供も行っています。
自動車分野や医療分野をはじめ、幅広い業界で、約2,000システムもの生産設備を手掛け、実績を残しています。
アナログの文具専門だと認知されていたぺんてるが、電子機器事業に乗り出したのは、文具事業の生産設備でつちかった制御技術があったからこそ。
タッチパネルの技術などは、静電容量結合方式を活用したコア技術で、アーケードゲームなどにも使用され、高い耐久性と操作性を誇っています。
現在では一般にも広く親しまれるようになった、液晶ペンタブレットを数多く開発しているのにも注目です。
勤務時間
ぺんてるの勤務時間は、本社部門が8時50分から17時30分。生産部門が、8時から17時までと決まっています。実働時間は、どちらの部門でも7時間55分。
これは社員クラスの勤務時間ですから、別の契約形態で勤務する場合は違ってくる可能性があります。メーカー関連の勤務時間としては、平均的なところでしょう。
休日休暇は、土日・祝日に加えて、夏季休暇と年末年始休暇を取得できます。
年間休日は124日ですが、生産効率のために、年に数回は休日勤務が課されています。
休日勤務をした際には、代休を取得可能。
年間休日は多めの企業ですから、十分に休暇を取って心身の疲労を回復しながら、健康的に勤務することが可能です。慶弔特別休暇も、必要時には得られます。
福利厚生
ぺんてる株式会社の福利厚生は、各種社会保険に企業年金、財形貯蓄、社員持株会制度と充実。
退職金制度もしっかりと用意され、団体生命保険への加入も可能です。
独身寮があり、遠方からの入社も安心。ファミリー世帯には、社宅も用意されています。
住宅融資制度があり、住まい問題で悩みを抱えることなく仕事にまい進できるのは助かるところ。
工場には社員食堂があり、格安で栄養バランスのとれた食事をとれるのが魅力です。
社員互助会制度があり、冠婚葬祭にもサポート。
社内でのクラブ活動を支援する制度があり、アフターファイブを充実させられるのも 仕事への励みとなります。
新しい家族が増えたときに役立つ、産休・育児休暇の取得実績があるのも見逃せません。
近年、話題となっている、産休や育児休暇の取得問題。制度があっても、取得実績がない企業もありながら、ぺんてるでは既に取得実績があるのが頼りです。
福利厚生制度を遠慮なく活用できないのでは、制度の意味がありません。
その点、ぺんてるでは、存分に活用できる福利厚生が充実し、遠慮なく制度が使われています。
年代別・役職別の平均年収
ぺんてるの年収は、平均して380万円から450万円ほど。
年収幅は300万円から700万円ほどと予測されますが、業界としては平均的なところです。
年代別の平均年収は、20~24歳が256.5万円。月額給与は16万円で、ボーナスが64.1万円という平均額です。
25~29歳の平均年収は、319.5万円。月額給与は20万円で、ボーナス支給が平均79.9万円です。
30~34歳の平均年収は20代に比べてグンと上がり、351万円。月額給与は21.9万円で、ボーナス支給が平均87.8万円とそれまでより大きくアップしています。
35~39歳の平均年収は、400.5万円。月額給与は25万円で、ボーナス支給は平均100.1万円です。
5歳刻みで50万円くらいずつの昇級目安となっていますが、55歳以降は若干減少をたどります。
60~65歳には大幅に給与が減少し、平均年収が364.5万円。月額給与が22.8万円、ボーナス支給が平均91.1万円と見込まれています。
ぺんてるの年収を役職別に見てみると、こちらにも大きな差があることがわかります。
主任クラスでは、平均年収が386.1万円。月額給与が24.1万円で、ボーナス支給は平均96.5万円です。
係長クラスでは、平均年収が480.6万円。月額給与が30万円で、ボーナス支給は平均120.2万円です。
課長クラスでは、平均年収が635万円。月額給与は39.7万円で、ボーナス支給は平均158.8万円です。
部長クラスでは、平均年収が702万円。月額給与は43.9万円で、ボーナス支給は平均175.5万円です。
役職がつくと、一般社員よりは年収が高くなりますが、ぺんてるの年収制度は年功序列。
一般職と技術職では平均年収の大差ありませんが、総合職になると200万円ほども平均年収が上がることにも注目したいところです。
ぺんてるで昇給を狙うためには、2つの方法があります。出世して、役職に就くか、総合職として勤務するかが、他の勤務形態より年収をアップさせる方法といえます。
高収入に期待できる「ぺんてる」
ぺんてるは、歴史が長く、日本国内では知らない人がいないほどの大手企業です。
そのため、転職リサーチなどのクチコミ情報もよく寄せられており、多くの人が注目し続けている企業であることは間違いありません。
転職情報一覧サイトでも、ぺんてるの採用情報を探すことが可能。
従業員の勤続年数が長い企業だけに、多くの採用は行われていませんが、給与には安定した年功序列制が採用されています。
本社部門と生産部門での一般職・技術職には年収の大きな差が見られないものの、総合職では格段の高収入に期待できるぺんてる。役職に就くことで、昇級が約束されているのも期待大です。
- 文具だけではない、幅広い事業部門を持つ大手企業
- 4つの部門に分かれた事業内容
- 本社部門と生産部門に分かれる配属
- 規則正しい勤務時間と、充実した福利厚生
- 年功序列制で、役職や総合職が他の年収を上回る