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定額貯金・定期貯金・自動積立|銀行預金の種類の特徴と金利の比較

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この記事は約 9 分で読めます。

貯金がしたい」「資産を増やしたい」と考える人にとって銀行選びは非常に重要です。

投げやりに利率の低い銀行を選んでしまうと、他銀行に預けていれば得ることのできた利息の分だけ損をしてしまいます。長く預けていくと、その差はどんどん大きくなるため銀行選びは大切なのです。

現在では貯蓄の方法も複数種類あり、自分に合ったものを選ぶ必要があります。そこで今回は、銀行口座の選び方・貯金の種類について解説します。

銀行ごとに特徴はある?

貯金をするうえで欠かせないのが銀行選びです。銀行ごとに様々な違いがあるため、事前に良く調べ、自分に合った条件の銀行で口座を作る必要があります。

銀行選びのポイント

数ある銀行の中から、どの銀行で普通預金口座を作るかを決めるとき大切なポイントは3つあります。「金利」「安全性」そして「利便性」です。これらを総合し、自分が一番どのポイントを重視するかを考えて銀行を決めていきます。

預金をするのですから、金利は高いに越したことはありません。実店舗を伴う、メガバンクなどの普通預金の金利は、0.001%程と低めに設定されています。対して、実店舗を伴わないネット銀行の普通預金の金利は、おおむね0.02%程で高めの設定です。

単純に考えてもメガバンクの10倍の金利を得られます。ネット銀行が金利を高く設定できるのは、実店舗を持たないことで人件費を削減できるからです。金利を優先して選ぶならば、ネットバンクがおすすめです。

安全性も銀行選びには欠かせない基準です。銀行が倒産してしまうリスクを考えれば、経営の安定している銀行に預金をしたいと考えます。メガバンクをはじめとする大手の銀行は経営が盤石なので、つぶれてしまう危険性は低いことが考えられます。逆にネットバンクは倒産の危険性は高いかもしれません。

しかし、仮に倒産してしまったとしても「預金保険」の対象となっているので、預けていたお金が全額消えてしまうという最悪の事態は避けられます。預金保険とは、1000万円以内の元本と破綻日までの利息が保護される制度です。それでも安全性を優先させたいという方は、なるべく経営母体の大きいメガバンクをおすすめします。

最後に銀行選びのポイントで忘れてはいけないのが「利便性」です。昨今では、メガバンク各社もネットバンクのサービスを開始し、24時間どこでも自分の口座を管理できるようになりました。店舗のある銀行でも、利便性はかなり向上しています。

それを踏まえたうえでも、やはり利便性ではネット銀行が勝っていると言わざるを得ません。ネット銀行は店舗が少ないため、各社コンビニATMなどと連携して様々なサービスを行っています。ATM手数料無料のサービスもその一環です。

メガバンクのATM手数料は「その銀行の店舗で引き落とせば無料」というパターンが多いですが、ネット銀行の場合は「連携しているコンビニのATMであれば無料」というケースが一般的だといえます。

わざわざ銀行に足を運ばずして、「近所のコンビニで引き落としができる」「手数料が無料」となれば、誰しもが利用したくなるはずです。利便性を優先させるなら、ネット銀行をおすすめします。

定額貯金とは?

貯金をするうえで知っておかなければならないのが「定額貯金」という制度です。「名前は知っているけど詳しくは知らない」という方のために、この項で詳しく解説します。

定額貯金の特性

定額貯金とは、ゆうちょ銀行が行っている制度です。2017年6月現在で、金利は0.010%となっています。かつては、年を追うごとに利率が上昇していく仕組みだったのですが、現在はマイナス金利政策の影響もあり、何年経過しても利率は変わることがありません。満期は10年となり、それ以降になると通常貯金の金利が適用されることになります。

預入金額は一口1000円以上で、1000円・5000円・1万円・5万円・10万円・100万円・300万円の中から選ぶことができます。

定額貯金の最大の特徴は、預入日から6か月が経過すると「いつでも払い戻し可能」な状態になることです。後述しますが、メガバンクなどが行っている「定期貯金」は、満期前に解約すると途中解約利率が発生します。

定額貯金は満期が10年ですが、半年経てばいつでも現金を引き出すことができます。もちろん窓口での手続きは必要になりますが、余分な費用を支払うことなく好きなタイミングで現金が使えるのは定額貯金の大きなメリットです。

定額貯金に向いているタイプ

定額貯金に向いているのは「長期で安定した貯金ができるかわからない人」です。定額預金は預入日から半年経てば、いつでも出金することができます。しかも、ゆうちょの普通預金を利用するよりは遥かに金利が良いのです。

ゆうちょの普通預金金利は2017年6月時点で0.001%ですので、「生活に余裕がなく、いつ貯金できなくなるかわからないけど、少しでも資産を増やしたい」というような方は、ゆうちょの定額貯金を利用することをおすすめします。

定期貯金とは?

定額貯金に続いて「定期貯金」についてご説明します。名前が良く似ている両者ですが、その内容は少し異なっています。

定期預金の特性

定期貯金とは、ゆうちょ銀行を含む、ほとんどの銀行が扱っている商品です。各銀行によって若干異なってはいますが、基本的なシステムはこちらとなります。

・満期になるまで解約ができない
・原則として期間が長くなるほど、預入金額が大きいほど利率は上がる
(景気によって変動あり)
・預入日から3年未満なら「単利」、3年以上5年以下であれば「複利」

※単利とは利息を計算する際に、元本だけに利率をかける方法。複利とは利息を計算する際、元本+今までついた利息に利率をかける方法です。

預入金額は1000円以上、1000円単位です。300万円以下の呼称は「スーパー定期」、1000万円以上の預入金額になると「大口定期預金」と呼ばれています。預入期間は、1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年・2年・3年・4年・5年のどれかから選択するシステムです。

先ほど少し触れましたが、契約期間に満たずして解約をすることはできません。解約する場合には、途中解約利率が発生してしまいます。

定期預金の利率は、普通預金と同様に実店舗を持たないネット銀行の方が高い傾向にあります。

銀行ごとの金利比較ランキング

ここでは預入金額が10万円から100万円未満、そして100万円から300万円未満の場合で見ていきます。高い金利にスポットを当てた定期預金ランキングです。

●10万円から100万円未満

1位 イオン銀行(0.050%)
2位 じぶん銀行(0.050%)
3位 東京スター銀行(0.025%)
4位 ジャパンネット銀行(0.020%)
5位 新生銀行(0.010%)

●100万円から300万円未満

1位 オリックス銀行(0.250%)
2位 イオン銀行(0.050%)
3位 じぶん銀行(0.050%)
4位 東京スター銀行(0.025%)
5位 ジャパンネット銀行(0.020%)

やはり定期預金比較でも上位を占めるのは、すべてインターネット銀行です。定期預金を利用するならメガバンクではなく、利率の高いネット定期を選ぶことをおすすめします。

定期貯金に向いているタイプ

ネット銀行であれば、定期貯金の利率は定額貯金のそれよりも、だいぶ高くなります。長期的に安定して貯金ができるという余裕がある方は、断然ネット銀行の定期貯金がおすすめです。

各銀行、期間限定で利率をアップする定期預金キャンペーンなども行っているので、自分に有益な情報をその都度チェックしてみてください。

自動積立定期預金とは?

自動積立定期預金とは、あらかじめ指定した金額を、指定した期間・普通預金口座から指しい引いて積み立ててくれる仕組みのことです。定額貯金・定期貯金と並んで、多くの方に利用されています。

自動積立定期預金

自動積立定額貯金の場合、定期預金と異なり途中解約利率は発生しません。ボーナス月は多めに預入金額を設定するなど、ライフスタイルに合わせた貯金を計画することができます。

また、積立金の一部を途中で引き出すことも可能なので、急に現金が必要になってしまったときでも安心です。

銀行ごとの比較

自動積立定期預金を行っている銀行の中でも、今回はネットバンクに絞り、「期間」「金利」「金額」の3点で、おすすめネット銀行の比較をしてみます。

・ソニー銀行
(期間:1.2.3年いずれか 金利:0.15%※1年もの 金額:1000円以上1000円単位)
・イオン銀行
(期間:6ヵ月以上5年以下 金利:0.15% 金額:5000円以上1000円単位)
・楽天銀行
(期間:1ヵ月~10年 金利:0.15%※2年もの 金額1000円以上1円単位)

いずれも利率はそこまで高くありませんが、金額も小額からはじめられ、短期での積み立てもできます。「2~3年で目標金額を貯めたい」という方にはぴったりです。

自動積立定期預金に向いているタイプ

自動積立は「決まった目標に向かってお金を貯めたい人」にぴったりの制度です。たとえば子供の学費や結婚資金・マイホーム購入のための頭金になります。自動積立は、ある期間を定めて決まった金額をためられるシステムなのです。

学費や結婚資金のように、ある程度決まった時期に使うとわかっている金額をコツコツ積み立てられれば、一度の負担が少なくて済みます。

資産を増やすなら銀行を活用しよう

ここまで各銀行の特徴・サービスについてご紹介しました。今回お伝えした銀行以外にも、コンビニエンスストアのセブン銀行、大手銀行のインターネット支店やじぶん銀行や住信SBIネット銀行などが行っている円定期預金という高金利の商品もあります。

投資はちょっとリスキーだけど資産を増やしたい」そう考える方にとって、銀行への貯金は最適です。現在は低金利政策で金利が落ち込んでいますが、普通預金口座で0.1%を超える利率のネットバンクも存在します。

ネット銀行は金利の高さだけでなく、決まった回数分は振込手数料が無料になるなどのメリットもありますから、興味のある方は一度サービスを確認してみることをおすすめします。

ネット銀行のリスクが恐い感じる方は、メインバンクの外貨定期預金も検討してみてはいかがでしょうか。しっかりと探せば、自分の考えにマッチしたメリットの高い銀行がきっと見つかるはずです。

まとめ
  • 銀行で口座を作る際は、「金利」「安全性」「利便性」という3つのポイントを基準に銀行選びをするべき
  • 「定額貯金」とは、ゆうちょ銀行が行っている制度で「いつ現金が必要になるかわからない人」「安定して貯金ができるかわからない人」に向いている
  • 「定期預金」とは、ゆうちょ銀行を含むほぼすべての銀行が行っている制度で、定額貯金に比べ金利が高いため「安定して貯金ができる人」に向いている
  • 自動積立は、あらかじめ指定した金額を「指定した時期」に「口座から貯金に回してくれる」システムで「決まった目標に向かってお金を貯めたい」という場合に便利

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