【投資家が言う】初心者は投資信託より株がおすすめな理由とは
初心者に勧められることが多い投資商品の1つが、「投資信託」です。
確かに、投資信託は少額で分散投資できるため、リスクを限定したい初心者個人投資家に適している面があります。
為替ヘッジが手軽にできたり、グローバル投資が可能になる点も投信の魅力です。
しかし、実は初心者には投資信託よりも株がおすすめです。
株はリスクが高く、手を出しづらいと感じるかもしれません。
しかし、中長期的に投資で成功する可能性を高めたいなら、株式投資を始めることがおすすめなのです。
Contents
初心者におすすめな投資の種類4つ
まず、初心者におすすめできる投資の種類を4つご紹介します。
①投信積立
一般的にもおすすめの投資法として紹介されることが多いのが投信積立です。
投資信託に毎月一定額をコツコツ投資し続けるのです。
投信積立では、毎月同額を投資し続けることから、投信の価格が安い時に多くの口数を購入できるメリットがあります。
「ドルコスト平均法」とも呼ばれ、中長期的に購入価格の平均を抑えることができるのです。
②株式累積投資(るいとう)
るいとうでは株式の個別銘柄を毎月一定額分だけ購入します。
最低購入金額より毎月の購入金額を低く設定することも可能です。
少額から個別株投資をする1つの方法と言えます。
③株式ミニ投資(ミニ株)
ミニ株も初心者向けの投資法です。
通常の単位(単元株)と比べて10分の1の単位で売買ができます。
日本では100株単位の銘柄が多いです。
100株単位の銘柄でもミニ株利用なら10株単位で買えることになります。
④単元未満株取引
ミニ株よりさらに投資単価を抑えたい人におすすめなのが単元未満株取引です。
1株単位で取引できるため、できるだけ多くの銘柄に分散投資する上で役立ちます。
投資初心者が投資信託よりも株がおすすめな理由
初心者向けの投資にはいくつか種類があることがわかりました。
おすすめの投資法の中には、投資信託の積み立ても含まれています。
それでも、やはり初心者に投資信託よりも株がおすすめな理由を探ってみましょう。
投資信託は、どのような資産を投資対象とするかがある程度決まっています。
例えば、「日本株ファンド」であれば国内株式が投資対象となることは、言うまでもありません。投資対象となる資産については、投信選びをする際に投資家が選択できます。
ところが、投信では具体的にどの銘柄をポートフォリオに組み入れるかはファンドマネージャー任せです。
そのため、個人投資家はきちんとリスクを背負うという実感を、持ちづらい傾向にあります。
いっぽう、株式であれば少額投資でも自ら銘柄選択をする必要があります。
各銘柄のリスクや配当利回りを考えながら投資するため、投資感覚を身に着けやすいというメリットがあります。
さらに、投信は持っているだけで運用コストを徴収されてしまいます。
分配金がなく、基準価額(投信の価格)が変動しないとすれば、手数料分が着実に目減りしてしまうのです。
手数料が安いとされるインデックスファンドでもゼロではありません。
株式であれば運用コストはかからず、むしろ配当金や株主優待がもらえることがあります。
リスク感覚を身に着けつつ、運用コストも抑えられることから、初心者には投信よりも株のほうがおすすめできます。
投資家が忠告する投資の失敗事例3選
投資にはリスクがつきものです。
そのため、投資をして必ず成功するとは限りません。
中には投資に失敗して大きな損失を出してしまうケースもあり得ます。
そこで、投資家が忠告する投資の失敗事例を見ておきましょう。
代表的な失敗パターンを知っておけば、自分が同じ轍を踏まずに済みます。
【失敗事例①】投資を始めない
特に日本人の中には、投資のリスクを極端に恐れたり、投資で利益を出すことをやましいと感じたりする人が少なくありません。
投資は始めてみなければ利益を上げることは不可能です。
投資は一定のリスクを取りつつリターンを狙う合法的な手法であり、なんらやましさを感じる必要はありません。
むしろ、貯金としてお金を眠らせておくのではなく株式に投資したほうが、経済の活性化にも貢献できるのです。
【失敗事例②】持ち株を早期に売却
株式投資を始めたばかりの初心者がやってしまいがちな失敗が、「すぐに持ち株を売ってしまう」というケースです。
もちろん、保有株が急騰して割高になったり、決算発表で業績悪化が判明し、業績悪化で損切りを余儀なくされたりすることもあるでしょう。
しかし、初心者は株価の上昇・下落いずれの局面でも株を手放すタイミングが早すぎる傾向があります。
リスクを抑えた投資をしたいなら、短期のトレードではなく、中長期的な視点で株を保有すべきです。
投資したときの前提条件が変わらないなら、株価変動をきっかけに安易な売却をしないようにしましょう。
中長期投資ができれば複利効果で大きな資産成長を見込みやすくなります。
【失敗事例③】投資先の事業内容を理解していない
株価は日々変動するものです。
時には大きな変動となることもあるでしょう。
大切なのは、株価が変動した理由を把握できることです。
投資先の事業内容が理解できていれば、ニュースなどに対する株価の反応を予測することが可能です。
有名大企業ほど取り組んでいる事業の幅が広く理解しづらいケースもあるので注意してください。
債券価格の変動も初心者には理解が困難です。
低リスクとされる債券対象の投信などより、身近な企業の株式のほうが価格変動を理解しやすいのです。
投資初心者におすすめの勉強法
投資初心者は実際に投資をすることに加えて、本やブログなどで投資に関する知識を増やしましょう。
とはいえ、初心者であれば一体どんな勉強をすればよいのか迷ってしまうはずです。そこで、投資初心者におすすめの勉強法をご紹介します。
【1】書籍・本
まず、書籍で投資について学びたい人は、次の2冊を読んでみると良いでしょう。
■「いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版」
出典URL:http://urx.red/FIk1
全く株式投資に関する知識がない人でも、投資をして利益を狙うために必要な知識を身に着けることができます。
証券会社での口座開設の段階から書かれているので、本を読み進めながら投資の準備ができます。
■「投資でお金を増やす人、減らす人 知識ゼロからの投資超入門」
出典URL:http://urx.red/FIk6
おすすめの理由は、投資に失敗するポイントについてしっかり解説されていることです。
初心者のうちは大儲けすることよりも、大損しないことが大切です。
着実に投資で利益を積み重ねたいと考えている人は一読してみてはいかがでしょうか。
【2】投資家のレポート・コラム
投資についてより手軽に勉強したい、という人は投資家のレポートやコラムを参照してみましょう。ここでは楽天証券HPから口座を持っていない人でも閲覧できる投資家コラムをご紹介します。
■「足立武志 知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識」
初心者におすすめの理由は「負けない」ことを主眼に置いたレポートになっている点です。実際に投資に役立つ基礎知識を身に着けつつ、個人投資家が陥りがちな投資の失敗について知ることができます。
公式URL:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/stock/adachi/
■「窪田真之・香川睦 3分でわかる!今日の投資戦略」
日々の投資戦略について書かれていることから、初心者には難しいと感じられるかもしれません。
しかし、株価変動の大きな理由を効率よく把握することができます。
変動理由が分からずに焦るリスクを下げることができるため、初心者必見のレポートと言えます。
公式URL:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/stock/kubota/
【3】投資家のブログ
初心者は、実際に投資に成功している投資家の行動について知りたいこともあるでしょう。
証券会社のアナリストなどと比べて身近な存在であり、参考にしやすいとも言えます。そこで、初心者投資家におすすめの投資家ブログをご紹介します。
■副業として投資を行うサラリーマンの「きびなご」氏のブログ
資産額が多すぎないことや、配当金や株主優待狙いで年間3%の利益を狙うという比較的低リスクな投資をしていることがおすすめ理由です。初心者投資家はリスクを抑えながら着実に資産を増やすことが大切です。きびなご氏のブログは更新頻度も高いので、ぜひ定期的にチェックしてみてください。
ブログURL:http://kibinago7777.blogspot.jp/
■「サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました」ブログ
株式投資だけでなく幅広い投資について紹介されている点が魅力です。また、現在では資産が1億円超となっているものの、当初資金は250万円です。
初心者でも投資で大きな資産を築けることが分かるブログとなっています。
ブログURL:http://blog.livedoor.jp/kabu2oku/
初心者は株式投資からスタートしよう
初心者は、ついついリスク分散を意識するあまり投資信託を買いがちです。
しかし、投信はコストが高いほか、株式でもミニ株(小型株)を利用すれば分散投資は十分可能です。
また、中長期的に投資家としてのレベルを上げるためには、株式投資でリスク感覚を養いましょう。
株式投資になかなか踏み切れない、という人は1万円以下などの少額から初めて経験を積んでください。同時にブログや書籍で知識や情報を増やすと、投資に対する恐怖心も薄れていきます。
・投信積立ではリスク感覚が身に着かない
・株式投資は投信よりも運用コストがかからない
・初心者には投信より株がおすすめ
・「投資=悪」ではない
・投資経験+着実な勉強で投資家レベルを上げよう