【事前に回避】株・ワンルームマンション不動産投資の失敗事例
株式投資や不動産投資などで、資産を増やしたいと考えている人も少なくないと思います。
マンション経営による家賃収入や株式投資による利益などが副収入として入ってきたらよいと考えて、投資に手を出すサラリーマンも増えているといいます。
しかし、安易に手を出した結果失敗したという事例が少なくありません。
なぜ投資で失敗してしまうのか、それぞれのメリット・デメリット、実際の失敗事例などをみながら考えていきましょう。
Contents
株式投資のメリット・デメリット
株式投資というのは、会社が発行した株式の売買を行う投資です。
買った時よりも株価が上がった株を売ることで売買差益を得たり、所持している株の会社から配当金を受け取ったりすることで資産を増やしていくことができます。
そんな株式投資にはどんなメリットやデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
メリット
自分が持つお金を銀行に預けるのと、株式投資に使うのとではどちらのほうが利益をえられるでしょうか。
銀行預金の利息はあまり高くありません。
銀行によっても異なりますが、高いところでも積立定期預金で年に0.15%ほど、100万円預けたとして、年間1,500円ほどしか増えません。
株式投資の場合、年間5%という配当利回りを出している会社もあるため、うまく購入すれば銀行預金よりも、株を保有していることで得られる配当金の方が稼ぐことができます。
仮に5%なら年間5万円となり、その差は大きく株式投資のメリットといえます。
また、株は購入したときよりも保有している間に価値が上がることがあります。
株価が上がることで配当金が増えるのはもちろんですが、売却することで購入したときとの差額分が売買差益となり資産を増やすことができます。
株価の変動に合わせて上手に売却することができれば、大きな利益を上げることができるのもメリットです。
常に市場の動向をチェックし、今後の将来性なども考えながら株の購入ができれば、大きな利益を生み出すこともできます。
デメリット
株式投資にはデメリットも存在します。
銀行預金の場合、銀行が倒産して元本を失うリスクはそれほど高くはありません。
一方、株式投資の場合、銀行に比べると、企業が倒産するというリスクは高くなります。
倒産とまではいかなくても、企業の業績不振や不祥事が原因で株価が暴落するということがあります。
会社が倒産してしまえば配当金ももらえなくなりますし、株券は価値がなくなり紙切れ同然となってしまいます。
また、購入したときよりも株価が下がれば売却したときに損をしてしまいます。
そうならないように、株価の動きを見ながら売買を行うわけですが、判断を間違って損をしてしまうというリスクを抱えているのが株式投資のデメリットです。
株式投資は簡単に儲けが出るだろうと考え、知識を持たずに気楽に始めてしまうと、損をするリスクを高めることになります。
ワンルーム不動産投資のメリット・デメリット
不動産投資とは、マンションなど不動産を資産として保有して収益を得る投資です。
アパートやマンション経営によって家賃収入を得たり、不動産の資産価値が上がったときに売却して売買差益を得ることなどが目的です。
不動産投資を行うために必要なのは、もちろんマンションなどの資産です。
資産家で元から土地やマンションを保有している場合は別として、サラリーマンが今から不動産投資を始めようとすると不動産を購入しなくてはいけません。
そこで、初心者でも始めやすいといわれているのがワンルームマンションです。
ここでは、不動産投資の中でも初心者向けとされるワンルーム不動産投資のメリット・デメリットをみていきましょう。
メリット
不動産投資のメリットの一番は家賃収入により得られる収入です。
株式投資と同じく、銀行に預けて得られる利息収入よりも利回りが良く、長期的に収入が得られるのがメリットと考えられます。
また、購入した物件の資産価値が上昇したときに売却すれば株と同様に売買差益を得ることもできます。
ワンルームマンションは、比較的購入費用を安く抑えられるのがメリットです。
数百万円ほどで購入できる物件があれば、融資を組まずに手元の貯金だけで購入できることもあるでしょう。
最初に銀行から融資を受けなければ返済のことを考えずに済みます。
不動産投資で得られる利回りには、表面利回りと実質利回りがあります。
表面利回りとは、単純に家賃収入1年分を物件価格で割ったものです。
しかし、税金や管理維持費などを差し引いたものが自分の手元に入ってくるお金が実際の収入です。
それを計算して出した利回りが実質利回りです。
実質利回りを上げるには、物件購入費を抑えたり、空室を減らしたりする必要があります。
ワンルームマンションの場合、購入費を安く抑え実質利回りを良くできるのがメリットです。
また、都心部では一人暮らしの若者が多く、一定のワンルームマンション需要があり、入居者を得やすいのもメリットと考えられます。
デメリット
マンション経営による不動産投資のデメリットは、入居者が入らなければ収益が出ないことです。
そうならないためには価格だけでなく、きちんと入居者が入る物件を選ぶ必要があります。
特に、安いからと価格だけでワンルームマンションを購入すると、入居者が入らない可能性があります。
入居者がいなければ家賃収入を得られないのが不動産投資のデメリットといえます。
また、マンションが古くなってくると修理費などもかかるようになってきますが、古くなったマンションを売ろうとした場合に、購入費より高く売れる可能性が低いのもデメリットです。
やはり物件は古くなると価値が下がることのほうが多いため、短期間で売却をすると損をしてしまうリスクが高くなります。
株式投資の失敗事例
株式投資の失敗事例としては、資金管理ができていないケースがあります。
自分の持つ資産をどこまで投資に使うのかを資金管理といいます。
どれだけの儲けが出たら利益確定させるのか、株価が下がり始め損失が出たらどこで売却するのか、などをあらかじめ自分の中で決めておくことが大切だといわれています。
そのルールを決めておかないと、株価が下がり始めたときに「もう少ししたら回復するかも」と売るタイミングを見誤り、どんどん株価が下がって損失を増やしてしまうことがあります。
また、株式投資に使う資産を余剰資金ではなく、生活に必要なお金を使ってしまった失敗事例もあります。
余剰資金というのは、無くても生活に支障をきたさない資金のことをいいます。
生活に影響するお金を株式投資に使った場合、それを失うと生活ができなくなってしまいます。
絶対に負けられないという思いから、正しい判断ができなくなり失敗に繋がりやすくなるのです。
余裕をもって正しく判断できるように、株式投資使うお金は余剰資金を使うのがポイントといえます。
また、ある程度の利益がでたら資金を引き出すと良いでしょう。
利益をどんどん投資につぎ込んでいくよりも、手元にお金を残しておくことで気持ちに余裕が生まれますし、大きく損をすることを予防できます。
ワンルーム不動産投資の失敗事例
ワンルーム不動産投資の失敗事例として、購入したマンションに入居者が入らず収入が入らないというケースが多いです。
入居者が少なければ利回りが低くなり、思うように収入を得られません。
このケースは、マンション需要の少ない地方都市で起こりやすいといわれています。
空室による利回り低下を防ぐためには、事前の調査が大切です。
その土地でのマンションの需要供給について、きちんと下調べして購入を考えましょう。
東京23区はワンルームマンションの需要が高いので、空室による失敗を抱えるリスクを低下できると考えられています。
また、ワンルームマンションを節税対策として購入して失敗するケースも少なくありません。
マンション経営で得た収入が赤字となった場合、本業の年収から損益を差し引いて所得税や住民税を節税することができます。
しかし、不動産投資による収入を事業所得として申告しないと、この節税効果を得ることができません。
マンションの減価償却分や借入金利も経費として引くことができて税金対策になるとされますが、この節税効果は最初の数年だけともいわれています。
マンション自体に固定資産税などがかかりますし、古くなれば修繕費用などもかさんできます。
そのため、長期にわたる節税効果を期待して購入したのに、節税できない上に費用がかさんでしまったという失敗ケースがみられます。
事前にどれくらいの節税効果が期待できるかをきちんと把握しておきましょう。
節税になるからと安易にマンション経営に手を出すのは失敗の元なので注意が必要です。
株・ワンルーム不動産投資の失敗事例から学ぶ
株式投資とワンルーム投資ともに、安易に手を出すと失敗する可能性が大きいです。
それぞれ充分な勉強が必要であり、メリットとデメリットを細部まで把握する必要があります。
そして、自分の資産や生活状況などをふまえ、冷静に未来を見据えたプランを持ち、自分にあった最適な投資方法を選ぶ事が重要です。
「失敗は成功の基」といいますが、なによりも失敗事例から投資を学ぶことこそが成功への近道といえます。
- 株や不動産などの投資は、資産を効率よく増やすことができるメリットがある
- 知識なく行うと失敗して資産を失う可能性もある
- 事前にメリット・デメリットを確認