レゴ投資は失敗する?海外限定のスターウォーズなどを例に徹底解説
色とりどりのブロックを自由に組み立てて遊べるレゴは、長きにわたって日本でも愛されてきた玩具です。
子供の頃によく遊んだという人も多いのではないでしょうか。
このレゴは、コレクターからの人気も高いため、投資商品としての利用も行われています。
これが、いわゆるレゴ投資と呼ばれるものです。
レゴの商品には、値上がり率が非常に高いものもあり、うまく運用することで利益を出している人も少なくありません。
一方で、うまくコツをつかんで行わないと、利益が出ずに失敗に終わるケースも存在します。
今回は、レゴ投資についてプレミア価格がついた例や、はじめるコツなどについて解説していきます。
また、失敗するリスクについても掲載していますから、レゴ投資に興味を持っている人は、参考にしてみてください。
Contents
レゴ投資とは?
レゴ投資とは、その名のとおりレゴ商品に投資をする方法です。
具体的には、価格の値上がりを狙って購入し、価格が上がった時点で売却して利益を得るものです。
いわば転売の形をとっています。
レゴ投資は、他の投資商品よりもリスクが少ない安定資産であり、また値上がり率も高いことから、アメリカから火がついて日本にも広がってきました。
レゴでは、パーツがバラバラで自由に組み立てができる基本セットのほか、さまざまなシリーズが発売されています。
例えば、メカニカルな製品を完成させるテクニックシリーズや、街角の建物を精巧に作るモジュールビルディングシリーズが人気です。
世界各国の著名な建築物を緻密に再現したアーキテクチャーシリーズは、レゴファンだけではなく建築業界の注目も浴びています。
また、人気映画とコラボしたシリーズもあり、映画ファンからの支持を受けて、特に人気が高まっています。
スターウォーズのシリーズはその最たるものでしょう。
このようなレゴの人気シリーズの中で、生産が終了してもなお人気が高い商品や、希少価値の高い商品は高値で取引されます。
それを狙って利益を出そうという方法が、レゴ投資というわけです。
レゴのプレミア化
レゴのシリーズの中で人気を博す商品は、市場に高値で出回っています。
特に生産が終了したものは手に入りにくくなり、その結果プレミア価格がつくようになるわけです。
その値上がり率は、やはり人気が高ければ高いほど大きくなるわけですが、中には実勢価格の何十倍にもなることがあります。
このように、プレミア化した商品を狙うのが、レゴ投資のコツなのです。
続いては、特に人気の高いシリーズのプレミア化について見ていきましょう。
スターウォーズの場合
全世界で多くのファンを持つ映画・スターウォーズ。
壮大なスケールと息を飲むストーリー展開で、いくつものシリーズが製作されてきた人気作品です。
このスターウォーズとレゴがコラボしたアルティメット・コレクター・シリーズは、多くの人の心を見事につかみました。
このシリーズの中で、レゴ投資の代名詞のように語られているのが、ミレニアムファルコンです。
2007年に発売されて以降、その精巧な造りや再現度の高さからたくさんの人気を呼んでいます。
市場では、実勢価格およそ8万円のところ、現在では、およそ122万円で取引されています。
このように、スターウォーズをはじめとした人気映画とのコラボ商品は、レゴファンと映画ファンを一度に取り込むことができます。
その結果、人気が集中し、プレミア価格がついて値上がり率が急上昇するのです。
このことからも、投資商品として十分なリターンが狙えるといえます。
モジュラービルディングの場合
上記のように映画とのコラボ商品ではなく、レゴのオリジナルシリーズでも高い人気を誇るものがあります。
その中でも、モジュラービルディングシリーズは前述のように建物の造りが精巧で、内部にいたるまできちんと作り込まれているのが特徴です。
このシリーズの中に、2007年に発売されたマーケットストリートという商品があります。
この商品は、実勢価格およそ2万円のところが、56万円近くで取引されることもあるのです。
その値上がり率は28倍ですから、うまくいけばかなり大きな利益を得ることができます。
このマーケットストリートは、モジュラービルディングシリーズの中でも特に売値が跳ね上がっているパターンです。
その他のモジュラービルディングシリーズも、軒並みプレミア価格がついています。
レゴ投資をはじめる方法
レゴ投資に興味が湧いてきた人は、是非これから紹介する投資方法を参考にしてみてください。
まず、商品を購入する時は、できるだけ安く手に入れるのが基本です。
しかし、ネット通販サイトなどを見て、安易にLEGO割引されている商品を買わないでください。割引して販売されている理由は、ショップが在庫を抱えていて早く売りたい商品ですから、数が多く、希少価値のない商品だと認識しておきましょう。
では、割引商品以外で安く手に入れる方法はあるのでしょうか。
その方法は、レゴの直営店や代理店が販売する正規品ではなく、並行輸入品を狙うことです。
並行輸入品は正規ルート以外の方法で輸入されているため、メーカー保証などがつかない分、定価より安価で手に入れることができます。
これを踏まえて、どのような商品を狙えばリターンを得られるかを見ていきます。
希少モデルを狙う
レゴ投資を行うにあたって、基本となるポイントは「希少モデル」です。
希少モデルは、生産時から人気が高く品薄であったうえ、現在では生産が終了してしまったものを指します。
どのようなモデルが希少かは、前述のような人気モデルをはじめとして、ある程度情報が出回っているものです。
それ以外に希少価値があるかどうかを判断する方法がこちらです。
・商品番号を見る
商品番号が5桁のものは比較的最近のモデルですが、これが4桁の場合は、昔に発売されたモデルと判断できます。
・バーコードのナンバーを見る
- レゴのバーコードナンバーは最初に570という数字があり、その後に続く4桁の数字が生産された年の西暦です。
- 古いモデルは、すでに生産終了していることもあり、プレミア価格がつく可能性が高くなります。
- そのほか、もうすぐ生産が終了する商品情報についても、こまめにチェックしておきたいところです。
- 生産終了する前なら安い価格で手に入り、生産終了後にプレミア価格がつく確率が高くなります。
地域限定モデルを狙う
レゴの商品の中には、日本国内では販売されない海外地域限定モデルが存在します。
正規ルートで販売されないということは、日本国内では入手しにくい状況が考えられ、価格も高騰することが予想されます。
また、海外地域限定ではなく、日本国内の販売店限定というパターンもあります。
おもちゃ専門店のトイザらスや、スーパーの西友などでは、限定モデルが販売されることもありますから、こうした限定品は、国内でも手に入れる機会が少なくなり、需要も高まるのです。
映画コラボを狙う
前述したように、スターウォーズなどの人気映画とのコラボモデルは、レゴファンのみならず映画ファンにとっても貴重な商品です。
そのため、総じて価格が跳ね上がることが予想されます。
その値上がり率も、商品によっては、非常に高値となる可能性が大きいのです。
スターウォーズのほかには、スパイダーマンやハリー・ポッターなどもレゴ投資の定番です。
映画のシリーズ初期に生産されたモデルは、新シリーズが公開されるタイミングでも価格が高騰する可能性があります。
レゴ投資は失敗する?
ここまで、レゴ投資の魅力やコツを紹介してきました。
レゴ投資を行うことで、高値の取引ができる可能性は高いですし、魅力のある投資分野ではありますが、失敗するリスクについても注意しておく必要があります。
レゴ投資は、基本的にレゴの熱狂的なコレクターが高額を支払って、プレミア商品を購入することで成り立っています。
ただし、このようなレゴコレクターの総数は多いわけではなく、高値を出しても購入したいという層に限りがあります。
この理由から、価格が高騰して売りに出そうと思っても、うまく買い手がつかない可能性もあるのです。
また、レゴ商品のプレミアは、本体の状態だけではなく、パッケージの状態も考慮に入っています。例えば、数年保存した時の状態が悪かった、海外から直接輸入した時に箱が破損していたなどの事態も起こり得るでしょう。
このような事態になると高額がつくのが難しくなり、思ったように利益を得られなくなるのです。
とはいえ、株式などの投資商品よりは、元手が少なくて済み、大きなリスクを負うことも少ないのがレゴ投資の特徴でもあります。
レゴ投資を行うには、じっくり手堅く売り、タイミングを待つのがおすすめです。
最後に
投資には、さまざまな種類や商品があります。
金融機関のサービスや再生エネルギーの投資、個人年金保険など自分に合ったものを希望に沿って選択することが可能です。
レゴ投資は、おもちゃの取引で利益を生み出す、非常にユニークな投資ジャンルだといえます。
比較的少額からスタートできますから、これをきっかけとして投資を学ぶのも良いかもしれません。
いずれの投資もまずは実践です。
是非、実際に行って投資の楽しさを体感してみてはいかがでしょうか。
- レゴ投資はうまく運用すれば大きな利益を得られる投資方法
- レゴは万が一失敗したとしても大きな損失が出ない安定資産といえる
- レゴ投資はコレクターの総数が多いわけではなく買い手がつかない可能性もあるので注意が必要
- プレミアがつく商品なら年数が経つほど価格の上昇が見込めるため、気長に運用することが必要