意外と知らない商社の仕事内容とは?就活生の疑問をわかりやすく解説

意外と知らない商社の仕事内容とは?就活生の疑問をわかりやすく解説
就活生のなかで商社に入社したいと思っている人は、少なくありません。
しかし、商社とは具体的にどんな仕事をするのでしょうか。
いざ入社してみると、想像と違った仕事内容かもしれません。
そして、実際に商社にはいろいろな種類があるのです。
就活生に向けて商社とはどんな仕事をするのか解説します。
後から後悔しないように、商社のメリット・デメリットをしっかり理解しましょう。
商社のことを知れたら、後は就職するだけです。商社就職に必要なことも最後に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
「商社」とは
商社は、「商いをする会社」のこと。
つまり稼げることならなんでもする会社という意味です。
大きく分けて3つの仕事パターンがあります。
■モノを右から左にながすトレーディング
■投資してリターンを狙う事業投資
■そのほかのビジネス
「トレーディング」とは、どこかのメーカーから販売されているモノを購入し、自社の手数料を上乗せして違う会社にトレードするビジネスモデルです。
たとえばiPhoneは、Appleがすべての資源や材料を調達したり、組み合わせたりするわけではありません。
iPhoneがAppleに届くまで、色んな企業が部品調達をして組み合わせを行っています。
つまり、商品が完成するまでの過程。
Appleに届けられるまでに取引している会社を商社といいます。
「事業投資」は、石油やガスなどの資源に出資。
ほかにも株式投資・不動産投資の売買、会社経営(ローソンやファミリーマートなど)、海外企業の工場建設に出資といった投資に関わる事業です。
しかし事業投資をしている商社は多くありません。
投資額も100億円といった金額なので、ハイリスク・ハイリターンのビジネスパターンです。
「そのほかのビジネス」では、オフィスビル管理会社の経営やあるモノにサービス料をつけたりといったものも存在します。
商社の歴史
海外では、中世ヨーロッパの時代に商社の基盤となる貿易ができあがり、イタリア商人が世界を股にかけて活躍しました。
さらに1600年の英国は、東洋貿易に力を入れるために「東インド会社」を設立したことで、中世から商社が広まることになります。
日本では、坂本龍馬が商社をはじめて日本で設立。
これにより、坂本龍馬は商社の父と呼ばれました。
1865年に長崎で亀山社中という商社を作り、日本では商社の源流といわれています。
しかしまだこの時、「商社」という言葉は使われていませんでした。
日本ではじめて商社という言葉が使われたのは、1867年江戸幕府が貿易目的で設立した「兵庫商社」といわれています。
商社の種類
商社には2つのタイプがあります。
- 総合商社
- 専門商社
総合商社
総合商社は、投資・物流・エネルギーといったように種類に囚われず稼げるモノならなんでもする商社です。
エネルギー・金属・機械など色んな種類を扱っています。
専門商社
専門商社はある専門分野に特化した商社のことです。
化学製品が得意な商社は化学系の専門商社、繊維製品が得意な商社は繊維系の専門商社、石油製品が得意な商社は石油系の専門商社というように経営方針がわかれています。
商社の仕事内容
商社で仕事をする人は「商社マン」といわれ、主な仕事は営業ですが総合商社と専門商社では仕事内容・業務内容が大幅に変わります。
総合商社の仕事内容
総合商社は、広い世界で仕事をする必要があります。
たとえば化粧品で取引したいときに、化粧品業界研究・企業研究。
そして、化粧品の原料のことも徹底的に調べ、有利になるように取引します。
そして、商品に関連する情報は、国内にとどまらず海外にも足を運び海外産業のことも調査するのです。
世界を舞台にして仕事するので、国際的な仕事内容といえます。
取引相手も高く売り込みたいので、交渉は簡単なものではありません。
専門用語もたくさん覚えないといけません。
専門商社の仕事内容
専門商社にも営業がありますが、さまざまな部門にわかれており、企画・経理・法務といった各部門によって仕事内容が変わります。
総合商社の営業は、幅広い知識が必要です。
ただ専門商社の営業は、特定のモノの商品知識を身につけて、自社の企業価値をアピールして取引相手と交渉を行います。
たとえばアパレル業界。
生地を会社に売り込み服が作られ消費者に届くというシステムのため、生地の知識を身につけて交渉することが仕事内容になります。
日本の五大商社
国内で大手といわれている商社が5社あり、2017年3月期の純利益はすべて1,000億円を突破。
ここでは、その五大商社についてご紹介します。
住友商事
主に金属・メディア・事務機器を扱っている住友系の総合商社。
2017年3月期の純利益は1,708億円の利益があるのです。
ほかの商社と違い住友商事にはメディア部門も扱っています。
傘下にはJ:COMで有名なジュピターテレコムも。
三井物産
財閥系総合商社で、三井グループの企業です。
主にエネルギー・資源分野での収入を多く占めているため、資源価格の高騰を受け2016年3月期は834億円を損失しました。
2017年3月期には資源価格の下げが止まり、機械・化学品の強化により立て直しに成功。
三井物産の2017年3月期の純利益は3,061億円となっていて、主にエネルギー・金属・機械・化学品・物流を扱っています。
丸紅
丸紅は、みずほグループの総合会商社です。
2017年3月期の純利益は1,553億円。
1960年代から1970年代前半までは、三井物産・三菱商事と並んでスリーエムと称される総合商社です。
もともと伊藤志商事と同じ企業でしたが、財閥解体によって分裂して伊藤志商事が生まれました。
今では、兄弟会社といわれています。
非資源に強い商社で食品の穀物が売上高を占め、海外電力にも強いのが丸紅の特徴です。
三菱商事
三菱商事は、三菱グループの総合商社で事業基盤は業界一といわれています。
2016年3月期には、創業以来の1,494億円の大赤字となりましたが、2017年3月期には純利益4,402億円まで回復。
赤字回復は、エネルギー・金属・機械・化粧品・情報・金融・物流で1つずつ利益を確保してき、チリでのサケ・マス養殖事業の好調が回復の要因のひとつといえるでしょう。
伊藤志商事
伊藤志商事は、丸紅と同じみずほグループの総合商社で2017年3月期の純利益は、3,522億円の利益があります。
三菱商事や三井物産のような資源ビジネスの割合が低く、他社と比べるとバランスが良く収益構造が保たれている商社です。
とくに2016年は、ファミリーマートの売上高好調や青果物メジャーである米国DoIe社との取り組みにより、2017年3月期に過去最高益を記録しました。
商社に就職するメリット・デメリット
商社についてわかったところで、商社に勤める際のメリット・デメリットについて解説します。
メリット
■高収入
仕事内容にもよりますが、世界を相手にする企業でもあるので高収入といえます。
それゆえ大手商社に入社するするのは困難。就活生は高倍率をクリアして、入社した人となります。
平均年収を見ても丸紅1,306万円、三井物産1,361万円と、余裕で年収1,000万円を超えているのです。
■大きな仕事に携われる
世界と取引を行うため、日本を代表して商品の売り買いをします。
そのため、若いときから大きな仕事に携われることが可能です。
■色々な人に出会える
さまざまな人と取引ができるので、国内外問わず出会えることができます。
取引したクライアントが将来大きな仕事をするときに誘われる可能性もあるので、夢のある仕事といえるでしょう。
デメリット
■プライベートの時間が取れない
転勤・出張が多いので、あまりプライベートな時間を取ることができません。
海外にも足を運ぶので休む暇がなく働く場合があります。
■学歴社会
商社に就職する就活生は、東大・京大・一橋などの大学が大半。
高学歴の業界と覚悟したほうがいいかもしれません。
■タテ社会
日本企業は実力社会になりつつあり、IT企業では年齢関係なく上の職務に就ける可能性があります。
しかし、商社は年功序列の色が強い会社です。
先輩のいうことは絶対なので、異論することができません。
商社就職に必要なこと
就職するには、OB訪問・OG訪問が鉄則です。
就職したい企業の先輩に疑問を尋ねることで解決でき、企業側に自分の評価を上げることもできます。
自分の知らなかった説明会・企業イベントにも参加できるので、社員のお墨つきが貰えることもあるでしょう。
しかし遅刻・敬語を使えない、社会人としてのマナー違反をすればマイナスになります。
最近多いことが、ホームページやパンフレットに載っているような読めばわかる情報を質問してしまうこと。
これもマイナスと捉えられてしまうので、事前準備はしっかり整えましょう。
筆記対策も大事ですが、ニュースの感度を上げることも大事です。
面接中に質問されることもあるので、日頃からネットニュースを見る習慣をつけましょう。
ただし知識人になってはいけません。
あくまで自分の考えを面接の時に発言しましょう。
たとば「仮想通貨とは?」と聞かれたら、仮想通貨の知識だけいうのではなく、仮想通貨を使った自分のビジネスを発言したほうが好感は上がります。
商社は、商売のエリートのため発想にビジネスが必要なのです。
日本の商社は世界の商社
世界の商社ランキングでは、1位~6位が日本が独占。
また7位の中国企業とでは、売上高が大きく違っています。
日本の総合商社は、食料品、ラーメンから飛行機までとあらゆるビジネスを展開しているのが特徴です。
大きい規模なら資源開発や貿易があります。
しかし、小さい規模なら小売店チェーンの運営と幅広く展開していることもあり、上位を独占できているのです。
商社で働けば、世界中に人たちと仕事ができて、人脈が広がることで、仕事の可能性を大きくすることができます。
就活生・転職中の人たちは、しっかり商社について学び就職に挑みましょう。
- 商社のビジネスパターンは3つある
- 総合商社の仕事内容は営業、専門商社の仕事内容は部署ごとに違う
- 世界商社ランキングで日本の商社が1位から6位を独占している
- 世界を相手できる
- 商社に就職するために必要なことは、OB訪問・OG訪問