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【プレミアムフライデー】とはなに?導入企業の割合&内容を徹底紹介

土日休みの会社員にとって、金曜日は、明日の出勤を気にすることがないウキウキする曜日です。

 

その金曜日を狙って、日本の経済産業省や経団連が個人消費促進のために立ち上げた取組みとして「プレミアムフライデー」というものがあります。

 

では、「プレミアムフライデー」がどのようなものか、あなたもプレミアムフライデーを効果的に過ごせるよう、さっそく政府の施策について見ていきましょう。

【プレミアムフライデー】とは?

プレミアムフライデーとは、別名「プレ金」とも呼ばれており、経団連や経済産業省といった経済界を担った団体が打ち出したキャンペーンのことです。

2016年12月12日に行われた第1回協議会で実施方針や統一ロゴマークなどが決められた後に、2017年の2月24日(金曜)から施行されました。

 

その内容は、月末の金曜日(フライデー)を実施日にして、仕事を午後3時に切り上げることを推進するいわゆる働き方改革となっており、大きなニュースにもなりました。

 

午後3時からの自由な時間を増やすことで、買い物・観光・ボランティア・家族との食事に費やす時間を創造することが可能となり、個人満足度の向上や消費喚起をおこなうことで、消費総額を上げデフレ脱却をはかる目的があります

 

また、午後3時に仕事を上がるため、業務を効率化する必要性があったり、残業をさせない環境につながるなどワークライフバランスの充実にもつながるため、働く人によい影響を与える政策として注目を浴びました。

 

プレミアムフライデーは、全国各地の地域自治体が月末の金曜日に向けてイベントをおこなうことで地域に一体感をもたらし、活性化にもつながっています。

認知度と利用率

では、プレミアムフライデーの認知度利用率は、どの程度まで進んでいるのでしょうか。

 

ニッセイ基礎研究所が2017年4月6日から4月13日まで全国の20~70歳代の一般個人を対象に行った調査によると、認知度は94.5%と非常に高く、職業別にみると正規社員・非正規社員・無職・自営業者といった労働形態に一切関係なく90%を超えていました。

参考元:http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=57667&pno=2?site=nli

 

また、年齢別にみると70代を除く全ての層が90%を超える認知度という結果になっています。

 

このことから分かるように、老若男女問わずプレミアムフライデーは幅広く知られている政策になります。

 

それに対し、全体で1回でも利用した人の割合は3%とかなり少なく、一番利用率の高い民間企業の業種である電気・ガス・熱供給・水道業でさえ9%と1割にも届いていませんでした。

 

また、人材サービスのVSNが2018年2月16日~2月19日に全国・男女20~50代の労働者に行った調査でも、認知度は全体で93.9%と非常に高いですが、1度でも利用したことのある人は22.8%と低い結果とありました。

参考元:http://www.vsn.co.jp/news/20180222.html

 

これらの調査からいえることは、認知度が高く誰もが知っている制度にもかかわらず、利用率がかなり低く認知度と大きく差があるということ。

つまり、実施できていない企業が多いということです。

【プレミアムフライデー】導入企業

プレミアムフライデー開始以降、実施するのが難しい企業が多数のなか、どのような企業がこの取り組みを取り入れることができたのでしょうか。

導入企業の割合

株式会社モニタスが2017年8月24日~2017年8月25日に全国の20歳~59歳男女の会社役員・正社員及び公務員を対象におこなった調査によると、現在も導入されている企業は、回答者の全体企業10.1%わずか1割程度にしか満たない結果となりました。

参考元:https://monitas.co.jp/news/20171003160017.html

 

また、従業員の人数が少ない中小企業ほど導入率が低い傾向にあることが分かっています。

 

・従業員人数1000人以上22.1%

・100人以上1000人未満7.2%

・100人未満3.3%

 

さらにDeNAトラベルが2017年12月28日~2018年1月3日、20歳以上の男女1,297名に調査した結果によると、プレミアムフライデー導入率は10.6%と低く、そのうち、異なる条件で導入されたものや導入されたが中止されたものを除くと、わずか6.9%にしか及びませんでした。

参考元: https://www.dena-travel.com/news/2018/1447/ 

導入企業一覧

  • パナソニック
    プレミアムフライデーに合わせたフレックスタイム制度の導入
  • 三菱自動車
    従業員が始業時間と就業時間を決めることによって午後3時退社を可能にするフレックスタイム制度の導入
  • タマホーム
    全社員に対して、月末の金曜日もしくは月末の1週前の金曜日のどちらかにおいて午後1時以降の半日間の有給休暇取得の推奨

【プレミアムフライデー】導入の問題点

一般的にプレミアムフライデーは、大企業を対象にした取り組みであると理解されており、導入企業が少なく消費活動に結びついていない傾向にあります。

 

また、アルバイトや派遣社員といった時給制で働く人たちにとっては給料が少なくなるといった懸念もあります。

 

さらに、月末の金曜日は多忙でプレミアムフライデーの概念自体が実現不可能に近いなどさまざまな問題点が浮上しています。

中小企業

前述したようにプレミアムフライデーの実施率が低い中小企業ですが、実施ができない問題点がいくつかあります。

 

  • サービス業は午後3時退社が厳しい

    飲食・観光業・小売業といった各種サービス業においては、プレミアムフライデーに個人消費が高まる目的があるため、企業側にとってチャンスとなります。

          その実施しているときが売り時になるため、勤務している従業員が3時退社をすることは難しくなります。

  • 人手が足りない

    人手に余裕がなく、依頼される仕事の量が膨大で一人が抱える業務量が多い企業は、実施が厳しい状況にあります。
    もし午後3時退社を実現するとなると、休日出勤につながる恐れがあり、プレミアムフライデーの実施は現実的に厳しい状況といえるでしょう。

病院

  • 急患や入院患者への対応病院では、急患や入院患者の対応でお休みすることはできません。
    世間も平日に午後の休診を望んではいませんよね。
    公共性も高く命を預かるシビアな現場であり、医者や看護師が早めに仕事を切り上げて診察をしなくなると地域住民にとっては不安の種になります。

 

公務員

  • 窓口で手続き
    市役所職員の場合、市役所は平日限定で開いているため、月末に窓口の営業時間を短くしてしまうと、民間企業などで働いている人が窓口で手続きをするのが難しくなります。
  • 教職員
    教職員は文部科学省によって定められた学習指導要領に従って動いているため、早めに切り上げることができません。
  • 消防士や警察官
    市民の安全を守っている職業の方は、プレミアムフライデーだからと早く退社すると、公共や自治の混乱につながりかねません。いつどのようなトラブルが起こるか分からないので、プレミアムフライデーの実施が厳しい職業といえます。

早く退社した人はなにをした?

プレミアムフライデーの実施が少ないなか、実際に取組みのある企業に勤めている方はどのような過ごし方をしているのでしょうか。株式会社VSNの調査結果ではこのような結果となりました。

  • ショッピング57.9%
  • 外食・飲み会46.9%
  • 帰宅26%
  • 旅行22.3%
  • 「プレミアムフライデー」の特典・優待サービスを受けた14.7%参考元:http://www.vsn.co.jp/news/20180222.html

また、女性向けCanCam.jpの調査結果ではこのような結果となりました。

  • 自宅41.8%
  • 外食 32.1%
  • ショッピング26.6%
  • エンターテイメント/アミューズメント施設に行った7.2%
  • 整体・マッサージに行った 6.5%参考元:https://cancam.jp/archives/260367/2

ショッピングや外食が上位にきていることから、外食業界小売業界は思わぬ経済効果を受けていますが、自宅で過ごすことによって、個人消費に走らない人も多くみられることがデータとして表れています。

【プレミアムフライデー】におすすめの過ごし方

景気が悪いせいか自宅で過ごす人も多くみられますが、それではプレミアムフライデーを有意義に過ごしているとはいえません。

せっかく早く上がれるのであれば、有意義な時間を過ごしたいものです。

 

ここではいくつかおすすめの過ごし方を紹介していきます。

外食

プレミアムフライデーの過ごし方として上位である外食ですが、おすすめの飲食店はプレミアムフライデーに毎月キャンペーンを実施している飲食店です。

 

例を挙げると、全国展開している「串カツ田中」はプレミアムフライデーに毎月キャンペーンを実施しています。

 

串カツ田中では、プレミアムフライデーの日には退社時間に合わせて全店15時オープンするだけでなく、串カツ100円や生ビール1杯無料など、財布に優しい特別企画を毎月提供しています。

 

詳しくは公式HPをご覧いただき、その月のキャンペーンをご確認ください。

■串カツ田中 https://kushi-tanaka.com/

水族館

休日は子供がいっぱいでゆっくり見れない「水族館」。

平日に仕事で疲れた方はまったりと水族館で、多種多様な生き物を見て癒されるのはいかがでしょうか。

 

都内に住んでいる人におすすめな水族館は、池袋にある「サンシャイン水族館」です。

 

天空のオアシスをコンセプトに癒しやくつろぎを提供する水族館となっており、大人料金は税込2200円となっています。

 

ペンギン・ペリカ・アシカなどといった動物たちのパフォーマンスを間近で観ることができ、癒されること間違いなしの水族館です。

本館へのアクセスは以下です。

  • 東池袋駅(東京メトロ有楽町線) 徒歩約3分
  • 池袋駅(JR・東京メトロ・西武線・東武線) 徒歩約8分
  • 東池袋四丁目停留所(都電荒川線) 徒歩約4分

 

車で行く際も1時間駐車料金無料となり便利です。

旅行

プレミアムフライデーを有効活用すれば、土日も合わせると2泊3日の旅行が可能です。例えば福岡への旅行を企画するとしたら、金曜日の18時に福岡空港へ到着することもできます。

 

旅行はしたいけど、次の日のことも考えて日曜日はゆっくりしたいという人もいるでしょう。その方におすすめなのは、都内ホテルの宿泊です。

午後3時上がり仕事の疲れを癒すマッサージを受け、ホテルのレストランでディナー。

その日はそのまま宿泊し、朝は優雅にモーニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

とくに土曜日は寝すぎてしまい、お昼頃に起床するなどもったいない休日を過ごされている方におすすめなプランです

プレミアムフライデーを有効に使おう!

プレミアムフライデーを実施している企業はまだまだ少数派です。

そのため、実施されている企業にお勤めの方は、より一層の特別感を味わうことができます。

 

ショッピングや外食といったようにお出かけもいいですが、自宅で読書や映画鑑賞をしたり、ランニングやフットサルなどのスポーツをおこない体力の向上をはかるのも1つの方法です。

 

また、社会人は勉強する時間の捻出が難しいということもあるので、資格取得やビジネススキルの向上に時間を使うのもいいでしょう。

 

ぜひ、プレミアムフライデーを有効活用して有意義な時間を過ごしましょう。

まとめ
  • プレミアムフライデーは経済産業省及び経団連から施行された個人消費を促すための取組み
  • 認知度は9割近くあるが利用率は1~2割程度しかない
  • 導入企業は1割程度しか存在せず一部の大企業のみ
  • 中小企業労働者・病院勤務の方・公務員にとっては問題が山積みの制度
  • プレミアムフライデーの利用者はショッピング・外食・自宅で過ごす人の割合が高い

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