貯金ゼロが3割も!40代の平均貯金額はいくら?年収別に大公開
40代といえば、社会では出世して責任重大な役職についている方が多く、年収が上がって来る時期になります。
しかし、子どもを育てることに専念されている家庭であれば、世帯主にとっては教育費が重くのしかかり、家計のやりくりが大変な時期でもあります。
そして、実は40代でも貯金がゼロという割合が、3割もいるという現実があるのをご存知ですか。
1000万以上貯蓄している方も少なくないといわれる40代、その実態の真実はどうなっているのでしょう。
そこで今回は、40代の平均貯金額や年収別の貯金額などを、徹底的に解説していきます。
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転職の割合が多くなった40代
先行きの不安や給与への不満などから、近年では転職する40代の方の割合が増えてきています。
転職サイト「DODA」の調査によると、転職成功者数の中の40才以上が占める割合が、2007年の下半期時点では「2.9%」だったのに対して、2017年下半期時点では「15.5%」と上がっています。
参考元:https://doda.jp/guide/age/
40代男性の転職経験は8割程度とされており、その転職回数は2~5回の方が多くなっています。
しかし、20~30代に比べると転職の成功率は低く、そのハードルは高いものといえるでしょう。
経験している職種でなければ、年収が下がることもありますし、マネジメント能力に欠けていたり、転職回数が多いと不利になってしまう可能性もあるため、真剣に考える必要があるでしょう。
貯金ゼロは33.7%
総務省の統計局の世帯調査(金融広報中央委員会の家計の金融行動に関する世論調査)によると、二人以上の世帯の平均貯金額が、平均値1812万円、中央値1074万円であるという結果が出ています。
平均の貯金額と中央値の貯蓄額には、以下のような違いがあります。
- 平均値
高収入な方や裕福な方の極端に多い貯蓄額や貯蓄額0の方を全て平均した貯蓄額であるため、平均の貯蓄額であるものの、平均値が大幅に上がっており、貯蓄額のボリュームゾーンとして多い貯蓄額から離れている値
- 中央値
全世帯の真ん中の貯蓄額となるため、平均値の貯蓄額と比べると平均の貯蓄額のボリュームゾーンに近づいている値
独身は1153万円
総務省調査でわかっている40代の独身男性の平均貯金額は、1153万円とされています。(中央値は600~800の間程度)
一方で、40代独身女性の平均貯金額は、949万円です。
40代独身男性・女性の場合(シングル世帯の場合)ですと、2人世帯以上の家庭に比べると、老後に一人で生きていかなければならないというリスクや年金に対する不安を抱えているため、貯金をしていく傾向にあります。
年収別平均貯金額
2人世帯以上を対象とした(単身世帯調査ではありません)家計の金融行動に関する世論調査2017によると、40代の年収別の平均貯金額は以下の通りになっています。
- 年収300万円未満→平均値161万円、中央値0円
- 年収300万円~500万円未満→平均値353万円、中央値101万円
- 年収500万円~750万円未満→平均値680万円、中央値410万円
- 年収750万円~1000万円未満→平均値1197万円、中央値1015万円
- 年収1000万円~1200万円未満→平均値1698万円、中央値1100万円
- 年収1200万円以上→平均値2015万円、中央値2300万円
参考元:https://allabout.co.jp/gm/gc/473662/
上記を見れば分かるように年収が上がるごとに、貯蓄額も上がっています。
また、年収300万円未満の場合であれば、6割以上が貯蓄0であるのに対し、年収1000万円〜1200万未満であると貯蓄0の方は1割程度になります。
(※年収1200万円以上になると、貯蓄0の方の割合が増えます。)
1000万円以上の貯蓄で、最も多い年収のボリュームゾーンデータは以下の通りです。
- 1000万円〜1500万円の貯蓄→年収750万円〜年収1000万円(17.60%)
- 1500万円〜2000万円の貯蓄→年収750万円〜年収1000万円(13.20%)
- 2000万円〜3000万円の貯蓄→年収1200万円以上(37.50%)
- 3000万円以上の貯蓄→年収1200万円以上(25%)
老後に貯金はいくら必要?
老後に貯金がいくら必要であるかは、夫婦であるか単身世帯であるかに応じて異なってきます。
まず、世帯別の60代の平均貯金額を解説します。
■平成28年度の家計の金融行動に関する世論調査の統計
- 60代の夫婦世帯→平均値2202万円、中央値1500万円
- 60代の独身世帯→平均値2642万円、中央値1323万円
60代までに上記の中央値以上の貯金額は貯蓄するようにしましょう。
■老後に必要な貯金額の公式
s=(xY-P-A/b)/(a/b+x)Y
以下は、各記号の説明です。
- x→老後生活比率:「現役時代の生活費」に対する「老後の生活費」の比率を指します。
- Y→手取り年収:控除後の平均的な年間の収入を指します。
- P→年金額:老後の年金額を指します。
- A→現在資産額:預貯金及び有価証券・投資信託などの金融資産、退職金などの総資産を指します。
- b→老後年数:リタイア後の年数を指します。(※余裕を持った年数にしましょう。)
- a→現役年数:今後働く年数を指します。
以上の公式で計算を行い、適切なマネープランを立てることが大切です。
また、毎月の収入(月間収支合計)によって貯金額を柔軟に変動させることや、普段の生活で節約を心掛けて貯金することも必要です。
給料を上げる3つの方法
貯金額を上げる方法の1つに、収入を上げることが挙げられます。
お金がより多く手元に入ってくれば、その分を貯金に回すことが可能です。
そこで、給料を上げる方法として代表的な「出世」・「転職」・「副業」の3つを紹介します。
出世する
会社勤めをしている人であれば、出世することによって2倍近く給料が上がる可能性があります。
平社員→係長→課長→部長と上り詰めていきましょう。
出世する上では仕事ができることのみならず、忍耐力を持ったり、周りからの信頼を得ることも大切です。
転職する
給料が低い会社に勤めている人や給料に不満を抱えている人であれば、転職することによって、給料アップを実現できる場合があります。(※ただし、転職により年収額が下がることもあります。)
転職をする際には、年収が上がる業種や下がる業種を事前に把握し、異業種に挑戦する際は自分に適した職種であるかも合わせて検討しましょう。
副業をはじめる
会社の就業規則上、副業が大丈夫なようであれば、本業の収入とは別の収入源を確保することが可能です。
休日に余裕がある場合であれば、アルバイトを始めてみるのがおすすめです。
また、隙間時間に稼ぎたい人であれば、ネットを活用して収入源を確保できます。
■副業例
- webライティングで記事作成を行う
- ネットオークションでせどりを行う
- ネットショップを開く
- ブログ作成をして、アフィリエイト収入を狙う
ただし、副業をやりすぎて、自分の本業に支障が出てしまうと本末転倒になるので、程々にしましょう。
努力次第で給料アップが望める
貯金額を増やすためには、資産運用を行なったり節約したりすることも重要になりますが、収入を上げることもひとつの方法です。
出世・転職・副業など、努力次第では十分に給料アップが期待できます。
また、給料アップを図った後は、老後に必要な貯金額を前述した公式を使って計算したり、生命保険や住宅ローンといった支出の見直しなどを行うようにしたりと、自分の将来にしっかり備えましょう。
- 40代であっても、3割近くの人が貯金0円
- 40代の2人以上の世帯の貯金額は平均1812万円
- 40代独身男性の貯金額は平均1153万円
- 収入アップは出世・転職・副業で実現可能