【20代】ボーナス平均は?男女・夏冬・大中小企業の違いをチェック
自分に支給されているボーナスは、平均より多いのか少ないのか気になりますよね。
そして、大企業は一体どのくらいボーナスを出しているのかも、知りたいところです。
そこで今回は、20代のボーナス事情や平均支給額、会社の規模によるボーナスの違いについて説明します。
ぜひ自分のボーナスと比べて、チェックしてみてください。
Contents
ボーナスとは?
会社員にとっての収入源は、月給だけではありません。
夏と冬に支給されるボーナスを楽しみにしている人も多いはずです。
ボーナスは賞与、特別手当とも呼ばれるもので、基本的には仕事で優れた業績をあげた人に対して支給されるお金のことです。
ボーナスは毎月の給与額をベースに支給されます。
たとえば、月給20万円で、年間で4ヶ月分のボーナスが支払われるなら、もらえる額は80万円になります。
当然、所得税や住民税、社会保険料で手取り額は減ってしまいますが、まとまったお金が手に入ることには間違いありません。
どうやって決まる?
ボーナスは会社の進歩に貢献した人に支払われるものですが、ほかにも会社の予算調整として支払う意味合いがあります。
従業員の月給をあらかじめ安く抑え、ボーナスでコントロールすることで、会社にとって最適なお金の振り分けができるということです。
したがって、個人が素晴らしい働きをしても、会社全体の調子が悪ければ、ボーナスが減ってしまう・もらえないという事態が起こります。
ボーナスをもらえない人も多い
実は、ボーナスをもらえてない人も少なくありません。
厚生労働省の「厚生年金加入者の賞与額」、総務省の「労働力調査年報」では、正社員の2割〜3割、非正規雇用も含めた勤労者の5割〜6割がボーナスをもらっていないということが判明しています。
経済成長が停滞している現代の日本において、ボーナスをもらうということは簡単ではないようです。
日本のボーナスの平均支給額
厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」によれば、一般企業に勤める従業員の年間賞与平均額は89万円です。
この調査は正社員、非正規雇用のどちらも対象にしています。
では、正社員ではどうなのでしょうか。
正社員でボーナス支給のある企業の従業員に対象を絞ったデータでは、年間約120万円が平均であると判明しました。
公務員のボーナス
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2015年夏のボーナス見通し」によると、義務的な仕事をしている国家公務員(一般行政職)の夏の賞与平均額は61万7800円となっています。
この数字は、ボーナス支給のある民間企業に勤めている正社員の平均額と同じ水準です。
地方公務員や国家一般職の平均給与は、その地域、国全体(正社員)の給与の平均額と同じようになるよう設定されています。
そのため、ボーナスに関してもそのようになりました。
ただ、中央省庁で国家の最前線として働く国家総合職は、過酷な労働環境にあります。
そういった場合は、給与やボーナスもそれに見合った額が支給されるようです。
公務員ではありませんが、国立病院で働く薬剤師や看護師なども、公務員のボーナスが適用されることが多いです。
会社の大きさでボーナスは変わる?
日本には世界に名を轟かせる巨大企業から、地域に密着する零細企業まで、さまざまな規模の会社が存在しています。
実は、会社の大きさでもらえるボーナスは大きく変わってくるのです。
大企業は多くの社員を抱えていますが、簡単に給料を払えてしまうほどの売り上げを叩きだすため、ボーナスも中小零細企業に比べると多くなってきます。
もちろん、すべての中小企業がボーナスが低いわけではありません。
中小企業の中にも高い水準のボーナスを支給するところもあります。
大企業と中小企業の定義
大企業と中小企業のボーナスの差について言及する前に、大企業と中小企業の定義を確認しておきましょう。
中小企業については、中小企業基本法で以下のように定義されています。
- 資本金、出資額が3億円以下で従業員300人以下の製造業、建設業、運輸業を営む会社
- 資本金、出資額が1億円以下で従業員100人以下の卸売業を営む会社
- 資本金、出資額が5,000万円以下で従業員100人以下のサービス業を営む会社
- 資本金、出資額が5,000万円以下で従業員50人以下の小売業を営む会社
一方、大企業には明確な定義がないため、一般に上記の規模の会社よりも大きい規模の会社が大企業ということになります。
ほとんどの会社が中小企業
中小企業庁の「2016年版中小企業白書概要」では、日本の全会社の99.7%は中小企業であることが示されており、ほとんどの会社が中小企業であることがわかります。
ちなみに、中小企業で働く従業員の割合は70.1%です。
ボーナスに30万円の差
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」で、ボーナス(2016年の夏)の平均額が企業規模別に発表されました。
そこでは、従業員500人以上の大手企業のボーナス平均額が、従業員30人〜99人の企業に比べて30万円以上多く支給されていたという驚くべき結果が見られました。
つまり、年間ではおよそ60万円の差があることがわかります。
このような企業間格差があると、大企業で工場勤務をしている社員の年収が中小企業の役員の年収を超えることもあるでしょう。
必見!20代の夏冬のボーナスについて
これから新社会人として活躍する人や就職活動をしている人は、もらえる賞与額について気になるはずです。
では、20代のボーナスの平均はいくらなのでしょうか。
年齢別に分けられたさまざまな資料を見比べて、独自に算出したデータから、夏のボーナス手取り額の平均が30万円前後、冬が36万円前後ということが判明しました。
また、20代前半と後半に分けた調査では、20代後半の人が年間平均で20万円ほど20代前半を上回っていることもわかりました。
これらは会社の規模や性別にかかわわらず、調査したものです。
ここからは、細かく分類したデータについても発表します。
大手企業のボーナス
大企業に勤める20代のボーナス平均額は夏が37万円、冬が42万円と算出されました。
大企業ではボーナスが年2回しっかりと支給されていることが多く、さらにアベノミクスの経済政策の恩恵も受けているため、このような結果となりました。
中小企業のボーナス
一方、中小企業に勤める20代のボーナス平均額は夏が22万円、冬が28万円でした。
大企業に勤めている20代の平均額と比較すると、その差は年間で29万円です。
大企業の方が昇給しやすい傾向があるため、管理職に近づくにつれてボーナスの差もさらに開いてくることが予想されます。
女性の場合
20代女性のボーナス平均額は年間で44万円です。
また、大企業に勤める20代女性の年間平均額が60万円、中小企業に勤める20代女性の年間平均額が30万円ということも判明しました。
男性との賃金格差は、いまだに大きいことがわかります。
日本の社会における女性の立場は、他の先進国と比較しても良いとはいえません。
現在、政府も女性活躍社会をつくるための整備を行なっています。
男性並みのボーナスをもらえる日がくることも、今後十分期待できるでしょう。
中小企業でボーナスが多いことも
平均特別給与額は、大企業の方が中小企業よりも多いという説明をしてきました。
しかし、なかには大企業よりも多くのボーナスを支給する良心的な中小企業も存在します。
ボーナスを多く支給する中小企業には以下の共通点があります。
- トップシェアを誇る商品がある
- 上場企業である
- 長く続いている
他者に負けないサービスがある、地元では絶対的に信頼されているといった、突出した強みがある中小企業はボーナスを多く支給する傾向にあります。
圧倒的な強みがある中小企業は経営も安定しており、経営者の人柄も魅力的であることが多いです。
ただ上場企業になるためには、さまざまな厳しい条件をクリアする必要があります。
上場には経営から社内の情報管理まで、透明性が求められます。
社員一丸となった協力は不可欠であり、社員に対する待遇もよい場合が多いようです。
ボーナスは会社への貢献度
ボーナス支給の裏には企業のさまざまな事情が関わってきますが、やはり社員の会社への貢献度がもっとも重視されるでしょう。
ボーナスの額は、会社の規模や業界別、業種別、職種別で変わってくるものであり、転職する際はこれらについての情報をしっかりと収集するべきです。
年収を確認する際やボーナスの支給日に笑顔になれるよう、日々の業務を頑張っていきましょう。