【投資をするなら?】100万円からはじめる投資の運用方法
資産運用を始める際は、不動産投資がお勧めです。
投資をはじめると早くお金を増やそうと焦る気持ちがでるものですが、リターンとリスクの関係を理解しておけば安心でしょう。
どうして不動産投資がお勧めなのか。
運用するにあたって知っておきたいリターンとリスクの考え方をご紹介します。
まずは100万円から投資をはじめて、コツコツ増やしていく方法を考えていきます。
Contents
投資案件別リターンとリスク
リターンとリスクは相関関係にあって、一方を増やせば他方も比例して動きます。
リターンだけを重視して運用商品を決めるのではなく、リスクにも目を向けましょう。
リスクにしてもリターンにしても、投資案件によって水準が変わってきます。
無リスク資産であれば元本を確保できますが、大きなリターンは期待しにくいということです。
ローリスク・ハイリターンは存在しない!
投資をはじめる上で理解しておきたいポイントですが、リスクをとらないでリターンを追求することはできません。
たくさんの人に開かれた平等な市場で取引される商品なら、リスクとリターンのバランスを維持しながら推移します。
ローリスク・ハイリターンの商品があったとしたら、買いたい人が集中しているはずです。
投資信託や株式のように値動きがある商品は、欲しいと考える人が増えるに連れて、価格が値上がりします。
価格があがった分だけ利回りは低下していくもので、市場の均衡がとれるところまで行ったときに落ち着くでしょう。
価格が上がりすぎて他の商品に見劣りするところにくると、売りたい人があまる状況になるはずです。
今度は価格が下がっていって、利回りが再びあがっていく流れをとります。
このように、市場でやり取りされている商品がローリスク・ハイリターンのまま放置されることはありません。
市場の見えざる手によって、しかるべきリターンに修正されるのが通常でしょう。
逆の発想で考えると、ハイリスク・ローリターンの商品も通常はありえません。
リスクに見合っただけのリターンが期待できないようなら、投資家から嫌煙されるためです。
買い手がいなければ価格が下がっていって、投資家が納得できる利回りのところで落ち着きます。
代表的な投資対象として、国内株式・債券および外国株式・債券が考えられます。
最近では、金現物や不動産投資信託なども選択肢に入ってきました。
これらをリスク資産と考えて、リスク許容度に合わせたポートフォリオを作成します。
保有金融商品のリスクをどうやって見極めるかですが、株情報サイトを参考にしましょう。
海外情勢についての情報を集めるなら、バロンズの重要記事を解説しているサイトが役立ちます。
金融株は比較的安定性が高いなど、一般的な知識を書籍などから吸収するのも一案です。
ミニ株まで含めて検討すれば、100万円のような限られた予算でもポートフォリオが作成できます。
複数銘柄や投資対象にリスク配分して、期待通りのリターンを実現しやすいアセットアロケーションを作ってみましょう。
お金が増えない定期預金
100万円を安定的に運用できる定期預金は、限りなくリターンが低くなります。
全額を銀行に預けたとしても1年間で期待される利息は数百円にすぎないので、お金はほとんど増えません。
この理屈は、リスクとリターンの考え方を考慮すれば明白でしょう。
ほとんどリスクがない運用手法に対しては、ほとんど利息がつかないためです。
今後も低金利時代が続くと考えると、銀行の定期預金に預けても利息収入が得られる見込みはなくなります。
少しでもお金を増やしたいと思うなら、他の運用手段を検討していく必要がでてくるでしょう。
利息を期待するなら国債
リスクをなるべく抑えつつ少しでも利息を得たいと考えるなら、個人向け国債を検討できます。
国を相手方にした債券で、安心感が強い投資です。
2017年6月現在の条件ですが、以下水準が適用されます。
- 変動金利型10年国債:税引前0.05%
- 固定金利型5年国債:税引前0.05%
- 固定金利型3年国債:税引前0.05%
未曾有の低金利時代ではなかなか旨味を感じませんが、今後の動向次第ではもっと条件が良くなることも考えられます。
歴史上でデフォルトもないため、限りなくリスクを避けて運用できるところも魅力でしょう。
期限前に解約した場合には、一定のペナルティが課されて元本割れするリスクはあるため、余剰資金で運用する必要があります。
購入してから1年間は資金が拘束されるので、少なくとも1年は使う予定がないお金で考えてください。
100万円を増やすなら「不動産投資」がおすすめ!
100万円という限られた資金を運用するなら、不動産投資がおすすめです。
100万円を元手にして現物不動産を購入するとレバレッジがかかりすぎて、リスクが高くなってしまいます。
不動産を投資対象としたREIT(不動産投資ファンド)を検討することで、複数不動産に投資したのと同様のパフォーマンスが期待されます。
レバレッジの効果
レバレッジとは、てこの原理を意味します。
100万円なら100万円を元手にしてお金を借りて、投資にまわす手法です。
世界的な投資家で豊富な資金があるバフェットでさえも、レバレッジを使っていました。
バークシャーハサウェイの経営権をにぎった後に保険ビジネスを運営して、安定的な投資原資を確保したとされています。
現物不動産投資において、ローンを組んでアパート経営を行うなどもレバレッジと考えてください。
一定のお金や個人的な信用力を武器に借金をして、投資原資を増やすためです。
投資にまわすお金が多いほど期待されるリターンは大きくなって、効率的な運用ができます。
うまくすれば、短期間で大きな利益をあげることもできるでしょう。
反面でリスクも大きくなるので、思惑通りに相場が動かなかったときにはある程度の損失を覚悟しましょう。
ETF(上場投資信託)を信用取引で購入する、日経平均先物の証拠金取引を行うなどが、レバレッジをかける端的な例です。
相場が逆行した場合には、追加の証拠金を要求されます。
決められた期限までに証拠金を差し入れることができなければ強制決済されてしまって、借金だけが残るリスクも理解しましょう。
レバレッジ効果を活用して運用する場合には、リスク管理にシビアになる必要があります。
どのくらいの損失までなら耐えられるのかをシミュレーションして、許容レベルを超えた場合は手仕舞いするなど、撤退のタイミングを決めてください。
複利の効果
不動産市場を対象にしたインデックスファンドに投資するとしたら、複利の効果を活用しましょう。
複利の効果とは、投資ででた利益を引き出ししないで再投資にまわすことにより、効率的な運用を目指すものです。
たとえば、100万円投資した初年度に10万円の利益があがった場合を考えてみましょう。
毎年のパフォーマンスが同じと仮定した場合、翌年度は110万円が原資になって、11万円の利益があがる見込みが立ちます。
初年度より翌年度の利益が1万円大きくなるのは、複利の効果が働くためです。
複利の効果は、あらゆる資産で共通する考え方です。
全ての保有金融商品に対して同じ戦略をとっていくことで、より効率的な運用ができるでしょう。
投資期間が長いほど期待される利益の幅も大きくなって、最終的には大きな利益が期待されます。
途中で現金化してしまうと資産を増やすチャンスを逃す結果になって、効率的な運用とは言えません。
100万円を増やすことを第一目標に定めるなら、複利方式で運用できる商品を選択するのが賢明でしょう。
投資信託に関して言えば、分配金再投資型の商品が複利用にあたります。
決算頻度は商品によって異なりますが、受け取った分配金で常に買い増ししていくスタイルです。
買い増しするときには該当するタイミングでの時価が適用されるため、購入する口数は毎回少しずつ変わってきます。
長い目で考えるとドルコスト平均法の買い方になるため、パフォーマンスを安定させる効果も期待できるスタイルです。
投資をはじめるタイミングを問わず安定的な利益を狙いやすく、堅実に運用したい方にも良いでしょう。
投資するなら100万円からはじめよう
100万円からコツコツ運用をはじめて資産形成していくことが、明るい将来をサポートします。
レバレッジや複利効果など基本的なポイントをふまえて効率的に運用すれば、少しずつ資産が増えていくことでしょう。
投資に絶対はないので目減りさせるリスクもありますが、パフォーマンスを求めるなら決断は必要です。
絶対に目減りさせたくないと考えるようなら、利息収入を度外視した定期預金を検討するのも一案でしょう。
資産運用に対する考え方で、100万円の預け先は変わってきます。
どんなふうにお金を使っていきたいのかをよく考えてから、具体的な投資商品を検討ください。
- 100万円から投資をはじめるにあたって、リスクとリターンの相関関係を理解する。
- 定期預金は利息収入が期待しにくく、少しでも増やしたいと思うなら国債を検討し よう。
- 100万円を効率的に運用するなら、不動産を投資対象にした投資信託がおすすめ。
- レバレッジや複利効果を活用すると、より効率的に運用できる。